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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

泰和電気工業(シリーズNo.1499)

赤字経営を立て直し、黒字決算を継続
復活を果たした老舗継電器メーカー


髙橋 敦夫 社長

 泰和電気工業株式会社は保護継電器や配電盤メーカーとして60年以上の歴史を持つ老舗企業だ。
「保護継電器は、一般の方には馴染みのない装置かもしれません。発電所や変電所、また送・配電線路等に故障が発生した際、それをいち早く検出し、他所への影響を最小限に抑えるため、故障個所を遮断する信号を送る役割を担っており、なくてはならない製品です」
 と語るのは2代目として同社を率いる髙橋敦夫社長
 官公庁など公共機関に納品する製品も多く、高い品質が求められる中、培った技術力で信頼を積み重ねてきた。しかし、その道程は平坦なものではなかった。
 髙橋社長は横浜市立大学を卒業後、中堅証券会社に入社。バブルの隆盛からその崩壊を含めた激動の時代に、調査部長や運用担当役員など要職を歴任する。


「経済・金融についてはかなり勉強しました。株の動きを読み、経営者の方と話すうちに、いい会社を見る目や経営者感覚は養われたと思います」(髙橋社長)
 創業者である前社長とは株のアドバイザーとして、親交を深める中で次期社長への誘いを受けたという。
「当時私は65歳。新たな分野に挑戦したいという思いもあり、思い切って引き受けました。しかし、蓋を開けて見れば経営面は赤字続きで、債務超過状態に陥っていました」(髙橋社長)
 元々技術屋だった前社長の開発力で「中小企業庁長官賞」「黄綬褒章」など、数多く表彰を受け、高い技術を有していた同社。地絡継電器の雄〝地絡の泰和〟として、業界でも名を馳せていたという。しかし、髙橋社長が代表に就任した2001年には経営面では難局に陥っていた。
 すぐさま改革に着手、まずは社長の給料を見直し、半分までカットした。さらに大幅な人員整理を行い、新たに高い技術力を持つ開発者を招聘して、それまで外注に回していた製品を内製化し、高収益を確保することに成功した。その甲斐あって、一年で黒字転換を果たし、以降現在まで黒字経営を続けている。
「経営が軌道に乗ってからは、やる気と実力があれば活躍できる評価制度を導入しました。頑張りが直接給与やボーナスに反映するので、社員の士気も上がりましたね」(髙橋社長)

リサイクル事業部を新設
環境負荷を軽減し未来へ

 現在業務の拡大に伴い、埼玉・浦和に新工場を建設中、更なる生産性向上を目指して投資も怠らない。
 また、新事業としてリサイクル事業部を設立した。
「耐用年数を経た製品を引き取り、貴金属を回収。計量・分析した後、加工処理の上出荷します。限りある金属資源の循環利用に貢献していきたいですね」
 と語る髙橋社長は、環境マネジメント規格KES資格を取得するなど、環境への取り組みにも積極的だ。
 経営改善により、また新たな歴史を歩み始めた同社。未来に向かい、より社会に貢献する企業を目指して歩みを進める。

【会社データ】
本社=東京都港区浜松町2―7―16 第3小森谷ビル2F
☎=03―3432―2521
設立=1956年1月
資本金=7000万円
従業員数=60名
事業内容=各種保護継電器・配電盤等の製造・販売
http://www.taiwadenki.co.jp

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