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会社の流儀BLOG

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

神鋼検査サービス(シリーズNo.1333)

「品質の番人」を目指して
非破壊検査を中心に品質確保を一貫支援

笠島 基嗣社長
 
 株式会社神戸製鋼所を親会社に持ち、非破壊検査を主体とした各種検査・品質管理支援・検査技術サービス等に取り組んでいるのが、神鋼検査サービス株式会社だ。

 今年設立30周年を迎える同社は、神戸製鋼所がプラザ合意後の大不況を背景に大規模な合理化を進める中、高砂製作所の非破壊検査部門が分離独立して設立された。
 非破壊検査とは言葉のとおり、物を壊さずにその内部の傷や表面の傷、あるいは劣化の状況を調べ出す検査技術のこと。妊婦の超音波検査など医療関係が身近であるが、各種素材や機械、発電所や製鉄・化学等の設備、橋梁等の社会インフラなどの信頼性確認やメンテナンスに必要不可欠な技術だ。


 主な非破壊検査方法は超音波探傷、浸透探傷、磁粉探傷、放射線検査、渦流探傷、歪み測定など。最先端の技術も開発し、微細な欠陥も見逃さない。
 同社は、神戸製鋼所内の他事業部門や神鋼グループ会社の非破壊検査業務を取り込み、徐々に拡大。全国に3~400社あるといわれている非破壊検査会社において、売上規模10位前後をキープしている。
 非破壊検査技術をベースに、周辺分野にも少しずつ事業を広げてきた同社。事業内容と売上構成は非破壊検査作業が約60%、品質管理支援が約25%、検査技術サービスが約10%、計量器校正が約5%。神鋼グループでのものづくりで培われた経験と技術をベースに独自の検査方法も開発し、総合検査エンジニアリング企業として幅広いサービスを提供する。
 欠陥検出だけでなく、ものづくりの段階から携わることができるのが同社の強み。検査手法の提案から仕様書や実施計画の作成、工程の進捗管理まで一貫してスタッフとして検査や保守を行い、品質を確保する。
 また独立系専業各社に比べ、材料調査や余寿命調査、特殊検査装置の提供、計量器校正など、様々な分野に総合的に対処できるのも強みの一つだ。

技術と人材育成に注力
さらなる発展を目指して
 
 今年6月に就任したばかりの笠島基嗣社長。神戸製鋼所鋳鍛鋼事業部にて30年間研鑽を積んできた。2011年からは鋳鍛鋼事業部の統括部長を務め、同社の非常勤取締役を兼任、2013年に転籍し、常勤取締役業務部長として、同社を支えてきた。
「神戸製鋼所において16年間営業をやってきたことや、中小企業診断士の資格取得後、企画管理や人事・調達などの仕事にも長く従事したこと、また非常勤取締役として、当社を外から見ることができたことなど、今までやってきたことが、経営者としての現在に生かされていると思います」と話す。
 これから笠島社長が取り組んでいきたいことを尋ねた。
「神戸製鋼所とグループ会社への貢献、純外販のさらなる拡大、技術力と人材力の強化の3つです」
 本拠地の高砂製作所のニーズだけでなく、加古川や神戸の製鉄所の老朽化した設備の診断や点検、神戸製鋼所の成長分野である発電事業の立ち上げと保守、拡大する航空機向けチタン部門などに携わっていく。
 また現在神鋼グループ関連業務が売上のおよそ8割を占めているが、設立当時から継続して危機意識をもっており、グループへの対応だけではなく、純外販へも積極的に取り組む。そのために発電設備ボイラーの配管内検査や、高周波熱処理の焼入れの深さを調査する「ハードエコー」、道路照明柱の地際腐食検査など、独自性の強い検査メニューのさらなる開発を目指す。
 加えて、年間で新卒と中途採用合わせて20名ほどを採用。人材の確保と育成に注力している。新卒技術系社員はまず技術部に配属され、数年間技術や開発業務の基礎をしっかりと学んでから、他部署に配属される。海外顧客とのやり取りに必要な英会話教育や非破壊検査の資格取得・維持に必要な資金投入は惜しまない。
 職場における課題を見つけて自主的に改善するQCサークル活動も4年目を迎え、人材力は高まるばかりだ。3年前からまいた種は確実に花を咲かせ始めている。

日本のものづくりを
品質管理で支える


 神鋼グループの一員としての新中期5ヵ年計画策定も主導し、先に述べた3つの経営方針に基づいて取り組んできた笠島社長。
「ものづくりに間接的にかかわる当社には形としての商材がありません。商品はあくまで人が行うサービスです。だからこそ、人材が何よりも大切です」
 高い精度を求められる仕事であり、資格取得・維持も不可欠のため、人材にも高いレベルが必要であるが、業界として、人材確保に苦心しているという。同社ならではの魅力を尋ねると、 
「たとえば発電所など、安全の根幹を支える部分で業務に取り組んでいるからこそ、顧客に信頼され、頼りにされることが多い。安全に貢献しているという誇りとやりがいを持って働くことができます。また、神鋼グループの一員として福利厚生や教育が充実していることも魅力の一つです」
 足元では神戸製鋼所が社運を賭けた発電プロジェクトの完遂に向け、全力で取り組む。
 専門技術を生かしてものづくりをトータルサポートする。この品質管理関連業務が、日本のものづくりの品質を支え、競争力を高める重要な役割を果たしていることは言うまでもない。同社は独自の技術力と人材力でこれからもますますの発展を遂げていくことだろう。 

【会社データ】
本社=兵庫県高砂市荒井町新浜2―3―1
☎=079―445―9046
設立=1986年11月
資本金=5000万円
従業員数=320名
事業内容=非破壊検査、試験検査・測定、材料調査、設備診断、検査技術サービス、品質管理業務支援・代行検査、計量器校正等 
http://www.sisco.kobelco.com

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