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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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ITWジャパン(シリーズNo.1251)

「アポロ計画」から最新スマートフォンまで
付加価値を生む流量計のグローバルリーダー


坂田 健 社長

 流体の質量流量を計測・制御する「マスフローコントローラ」の世界的企業として創業70周年を迎えるブルックスインスツルメント社(米国)。その日本現地法人として設立し、2012年からITW社(米国)の傘下に入ったのがITWジャパン株式会社だ。
「高いクオリティーを求める大切なお客様の期待に応え、信頼関係を構築するために各部署が何に注力すべきか常に考え行動することで更に今後もカスタマーフォーカスを強めていきます」


 と話すのは昨秋から就任した坂田健代表取締役。チームを動かす能力に長けるインダストリー(一般産業)分野の新たなリーダーだ。
「アポロ計画」に採用されるなど全世界が高い精度を認めるブルックス製品。一般産業分野と両輪を成すのがセミコンダクター(半導体)分野である。率いるのは長く業界で培った知識と経験、優れた分析力や戦略を持つ河野六甲営業部長だ。
「当社の製品は最新のスマートフォン製造に使用されるなど、表には見えませんが実は私たちの身近にも存在しています」(河野部長)
 アプローチの仕方は違うものの二人が発する熱意とパワーは同社を支える大きな原動力。長所の共有によってシナジー効果を発揮し、リスペクトしながら仕事を楽しむ秀逸のコンビだ。

世界的企業のカルチャー
グローバル人材を育成

 「自分の子供が『お父さん・お母さんが働いているこの会社で働きたい』と思えるような会社を目指しています。各社員がそれぞれの立場でベストな状態を保てるように配慮し、力を発揮できる企業カルチャーの構築と継続を進めています」
 と話すのは古川惠理アジアパシフィック人事マネージャー。グローバル人材の育成強化を推進し、トレーニングを通じてリーダーとしてのポテンシャルを持つ若手の発掘、売上に直結する強い営業マインドを持つ人材育成を考えながら縦割り組織の中で〝横串を上手く活用できる組織運営を進めることがミッションだ。
 適材適所の人材配置を常に配慮し、オープンな環境の中で性別・役職にとらわれず誰もが革新的で戦略的な意見やアイデアを堂々と発言できる同社。経験豊富で知識を持ったリーダー層からアドバイスを仰げる素晴らしい環境が整っている。
 今年度は社会貢献の一環として、日本オフィスのリーダー達を筆頭にチャリティーランに参加予定。米国本社からもエクゼクティブが来日して共に参加するなど、同社はその一瞬一瞬をチーム一丸となって力を発揮しながら前進し、より良いビジネスへの還元を目指している。      

【会社データ】
本社=東京都江東区北砂1―4―4
☎=03―5633―7100
設立(日本現地法人)=
2007年12月
資本金=1億円
従業員数=33名
事業内容=精密流量機器及び関連製品の製造販売、輸出入、保守サービスなど
http://www.brooksinstrument.com

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