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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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リフト商事(シリーズNo.1250)

フォークリフト専門のリース・レンタル先駆者
独自のサービスでオンリーワン企業目指す!

稲葉重行 社長

 創業48年、フォークリフトを専門にリース、レンタル、メンテナンスの事業を展開し、1㌧から24㌧まで所有台数400台の豊富なラインナップと独自のサービス、高い整備技術で様々な事業現場の荷物運搬業務をサポートするリフト商事株式会社
 同社誕生のきっかけは稲葉重行社長が輸送機器メーカーでフォークリフトの整備を担当していた50年前に遡る。


 ある日、修理に出向いたお客様先から相談を受けた。
「こんな緊急時に何処か貸してくれる所はないか」
 当時のフォークリフトは故障が多く、定期的な整備に加えて突発的な修理が度々必要だった。故障で荷物運搬が止まれば現場業務全体が停止する。だが1960年代、車両を貸出する会社は殆ど無かった。
「何処にも無いなら自分が始めればいい」。自身が専門の整備技術を有していた稲葉社長は、67年24歳の若さで独立起業。中古車両を調達し、自ら修理・整備して在庫を揃えることから事業を始めた。業界の先駆けとなった同社には顧客の方から同社を見つけ出して依頼して来るケースが多かった。
 しかし、メーカー等の事業参入で次第に大手との競合の時代となる中、稲葉社長は独自のサービスでオンリーワン企業を目指す。
「貸出の際には顧客社名を車両に貼って貸出します。また当社に特定自主検査(自動車でいう車検)をご依頼頂くと車体を再塗装して新品の様に綺麗な状態にして納車します。さらに急なトラブルにも必要な機材、部品、工具などを搭載した整備専用車両〝メンテナンス特急が現場に駆けつけ迅速に対応します」
 と稲葉社長。こうした顧客目線のきめ細かいサービス体制が顧客企業からの厚い信頼に繋がっている。

〝いい大人であることが
成長と発展を生む

「いい会社、いい社員、いい大人」がモットーの同社。「会社も人も決して嘘をつかず、正しい事を貫いて成長することが肝心です」
 と稲葉社長。さらに、
「例えば『朝一で届けます』など〝朝一という言葉をよく使います。でも相手がこの〝朝一を9時だと思っているのに、自分は11時だと思っていたのでは話にならない。常に相手がどう捉えるかを考え曖昧な表現をしない。そうした気配りができ、年齢相応の教養を習得し明確な人生設計のもと社会人として成長できる人が〝いい大人だと思います。そして習得した知識や趣味で得たものは積極的に活用してこそ意味がある」
 社長自身も年間30回程、養護施設や老人ホーム等をボランティアで訪れ、趣味の手品を披露している。
「そこでの人との出会いから得るものは大きい。何事にも好奇心を持ち挑戦することが、人や会社を成長させ発展させます。今後も〝できる会社、できる社員を作り『夢とゆとりと豊かさ』を実現して社会に貢献したいと思います」
 と稲葉社長は語る。

【会社データ】
本社=千葉県船橋市栄町2―8―12
☎=047―420―1171
創業=1967年10月
資本金=1200万円
事業内容=フォークリフト・特殊車両のリース、レンタル、メンテナンス
http://www.lifutoshouji.co.jp

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