タクシー業界のイメージを変える風雲児乗務員の新卒採用も積極展開中 中澤 睦雄 専務
人目を集めながら街中を走る、1台の黒い車。クラシカルながら、ハイヤーとも異なる丸みを帯びたそのフォルムには可愛らしさを感じる。屋根には行灯と「TAXI」の文字。都内では1台しか運行していないロンドンタクシーだ。「2015年10月に導入以降メディアにも取り上げられ、当社の顔となった『想い出タクシー』です。結婚式など、特別な日、特別なおもてなしの際によくご利用いただきますね」
と、笑顔で語るのは互助交通有限会社の中澤睦雄専務だ。同社は創業から60年以上を数える東京下町のタクシー会社。約180名の乗務員を擁し、規模としては中小の域に入るが、優良法人タクシー事業者を示すランクA以上を連続8年取得するサービスの質の高さと、新たな取り組みの数々で現在注目を浴びている。 それを先導するのは代表取締役である父君より、現在経営面を一手に任されている中澤専務。1992年に家業を継ぐため日産自動車を退職し、同社に入社以降、自社のみならずタクシー業界のイメージを一新するべく邁進している。「例えば、労働時間が長いというのは大きな誤解です。基本労働形態は1週間に3勤4休。1日働けば次の日は休みなので、余暇や家族との時間も楽しめます。給与も基本給にプラス歩合制なので、コツを覚えて頑張れば、その分自分に返ってきます」(中澤専務) その他にも中澤専務が目指すのは〝朝仕事に行くのが楽しくなる会社〞。数字を追求するよりも、居心地の良い環境で長く働いてもらいたいという考えだ。 また、2014年から中小のタクシー会社には珍しく新卒採用を開始。平均年齢が高くなりがちな職場に新しい風を吹き込んだ。 現在も積極的に採用活動を展開しており、未経験でも、普通自動車免許さえあれば、二種免許取得のための費用は同社が全額負担する。実際昨年は2名、今年は5名が新卒で入社。ライフワークバランスに配慮した働き方もできる環境が好評で、若手社員と60代の社員が和気あいあいと、家族のように交流している。ニコニコ超会議にも出展直接指名される企業へ さらに、若者により身近に感じてもらうため、タクシー事業者として初めてニコニコ超会議2016に「痛車タクシー」を出展。従来の閉鎖的なイメージを塗り替えた。ロンドンタクシーの導入も含め、自由な発想の根底にあるのは、タクシー会社は輸送業ではなく接客業であり、プラスアルファの価値を提供する必要がある、という考えだ。 20年開催予定の東京オリンピックを含め、求められる接客レベルは今後高まっていくだろう。「そんな中でも直接指名されるような企業に成長するため、今後も新しいことにチャレンジしていきたいですね」(中澤専務)【会社データ】本社=東京都墨田区江東橋4―14―7☎=03―3635―3911設立=1955年2月資本金=800万円従業員数=195名事業内容=タクシー業http://www.gojyo-taxi.com
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