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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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トリプルアイズ(シリーズNo.1279)

若さと団結力で会社も社員も成長率160%!
〝やさしさを創る独立系ITベンチャー


福原 智 社長

 玉石混交のIT業界の中で、ひと際輝くベンチャー企業を見つけた。Web情報システム、基幹システムの開発・構築・運用を得意とする株式会社トリプルアイズである。率いるのは福原智社長、40歳――。

「我々は『天才集団』ではなく、大家族主義の組織として優れた『集合天才』を目指し、常に相手を思う心と技術を磨いています。ベンチャー魂を貫いて『自ら選択した仕事ならば、責任を持って絶対にやり遂げる』ことが、お客様の信頼を守ることにも繋がっています」(福原社長)


 日本のIT業界に進化をもたらすため、独立系ベンチャーとして厳しいサバイバルに挑んできた同社。ユーザーの痒いところに手が届き、時短に繋がる〝やさしさを創るソフトウェア開発がポリシーだ。
 創業は8年前。エンジニアとして大手通信会社のプロジェクトなどを支えていた福原社長は、技術担当役員として同社の立ち上げに参画した。当初は多忙と苦労、葛藤の日々が続いたが、現在は自身の会社員時代を振り返り、経営に反映。「嫌だと思ったことは言わず、やらせず」を判断基準に、楽しくかつ長く働ける環境を第一に心掛けている。
「共に夢を語り合った仲間から心の大切さを学び、私自身もエンジニアから経営者へと成長できました。今は社員の成長が私の喜び」
 と福原社長が話すように、飛躍の契機になったのが業務拡大路線から教育重視へのシフトである。協力会社への外注比率を下げ、自社のエンジニアを教育して現場経験を積ませることで技術という財産が蓄積し、若手へスムーズに継承。創業期に新人だったエンジニアは現在、幹部候補として若手を指導する立場になった。
 また、中途経験者や新卒者の「誠実採用」を積極的に進め、毎年約20名の人員増で100人規模の企業へと成長。自社開発から始まった業務も、大手企業の信頼を着実に集めて基幹システムの開発・運用や、オーダメイドのWeb受託開発の実績を伸ばし、前年比160%という右肩上がりの業績推移を継続している。

共に上場目指す仲間求む!
AIで世界と未来に飛躍

 昨期(2015年8月期)の約5億5200万円から今期は8億円超、来期も既に10億円を優に超す売上高を見込む同社。AI(人工知能)やVR(仮想現実)といった最先端の技術領域にも注力しており、福原社長が目標としているのが2019年のマザーズ上場だ。
「最先端技術に携わることがエンジニアをさらに成長させ、社会の発展に貢献できます。会社は経営者や社員の心が映し出されるもの。全社員の物心両面の幸せを追求して社会に〝やさしさを提供するためにも上場を果たし、海外で収益を上げられるIT企業、世界に羽ばたくソフトウェアを自分たちの力で作りたいですね」(福原社長)
 同社は共に成長し、夢の実現と上場を目指す新たな仲間を常に求めている。

【会社データ】
本社=東京都千代田区神田駿河台3―4 龍名館本店
ビルディング12F
☎=03―3526―2201
設立=2008年9月
従業員数=102名
事業内容=ソフトウェア受託開発など
https://www.3-ize.jp

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