日本のものづくりを縁の下で支える製造業に特化したソフトウェア開発 西山 清隆 社長 世界に冠たる日本のものづくりはGDPの20㌫を占める一大産業だ。「しかし、現在少子高齢化により、製造業の担い手が不足しています。また、品質を世界から高く評価される一方、製品は高価で、国際的な価格競争ではどうしても遅れをとっています。そのため、時間と手間を掛けたものと同じ品質を保ちながら自動化によって効率を上げ、スピーディーに価格を抑えて提供する仕組み作りが必要とされています」 と語るのは株式会社ソフィックスの西山清隆社長。 同社は工作機械を中心に、ものづくりに関わるシステムの設計・開発に携わり、来年30周年を迎える。
東は新横浜、西は名古屋に拠点を置く同社は、大手工作機械メーカー各社からの信頼に応えると共に、ものづくりの現場をダイレクトに支えるべくエンドユーザー向けのソフト開発に着手した。「工場見学に訪れると、そこでは〝レガシー〟とも言うべき工作機械が現役で動いています。ネットワークに接続できる最新の工作機械は高価で、全国の工場に導入されるにはまだ時間が掛かります」(西山社長) 2013年に経済産業省が発表した機械のビンテージ調査によれば、全国で稼働する機械の約70㌫が10年以上使用されており、そのほとんどがネットワーク接続に非対応という説もある。 一方、国がIoTの推進で生産性向上を促す施策を講じる中、同社は既存の工作機械を手軽にIoT化できる「SOFIXCAN Ω Eye」を開発した。 同製品は自撮り棒のような器具で操作盤にカメラを取り付け、「ランプの消灯/点灯」「モニターに表示される文字」を画像処理で解析(図1)。解析結果はサーバーに蓄積され、機械の監視や稼働実績収集に活用できる。機械や制御ソフトの改造も必要なく導入できる点が大きなメリットだ。今年1月の発売開始以降、19万8千円(税別)と気軽に導入できる価格も相まって、問合せが殺到している。 この製品を皮切りに、同社が目指す夢は 〝ものづくりの全自動化〟だ。自動化が現場を変えるものづくりと人づくり 大学を卒業以降、FA関連業界で活躍してきた西山社長が同社に入社したのは13年10月。14年2月代表取締役に就任以降は、ものづくり関連に業務を特化。同時に、段取り・操作・加工・メンテナンスを「知能化」し、自動化を図る製品・サービスを提供するビジョンを定めた。以降成長を続け、昨年は売上高11億円を突破。20年には、売上高20億円を目指す構えだ。 人材育成にも注力。ゼロから教育する体制を整え、入社後は、集合研修から部署毎のマンツーマン教育まで徹底指導を行う。時短勤務や育休制度も活用されており、出産した女性社員は全員復職しているという。 同社では日本のものづくりの明日を支える人材をまだまだ募集している。【会社データ】本社=神奈川県横浜市港北区新横浜3―18―16 新横浜交通ビル 5階☎=050―3823―3823設立=1988年12月資本金=4000万円従業員数=112名事業内容=FA関連ソフトウェア・システム開発http://www.sofix.co.jp
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