「豊かさの創成」を理念に鉄道通信・信号・電力に貢献
「人を育て、人で勝負できる会社」を目指す
「素直でコミュニケーション力があり、真剣に取り組む一方で気配りも出来、向上心を持ち合わせている人」---。1976年9月設立の鉄道設備・機器メーカー、ユタカ電業株式会社(鈴木直美社長)の若手社員達が新卒採用に当たって、「こんな仲間と働きたい」とのテーマで協議し、採用方針として掲げた「求める人物像」の要旨だ。
国鉄(現・JR)の設計技師であった鈴木社長の父君・百合野寛氏が山口・下関の地で創業した同社。折しも山陽新幹線全線開通直後で、西日本の高速輸送化の波に乗り次々と受注を獲得。国鉄時代に培った経験をベースにやがて全国に展開。現在では北海道から本州・四国・九州までJR沿線の通信・信号・電力の分野で必要とされる設備・機器を提供し、オンリーワンの存在感を発揮している。
三交電気システムと共に
新分野に果敢にチャレンジ
15年11月には、先代の念願であった駅近・5階建ての自社ビルを東京・神田に取得。11年4月に鉄道通信設計業務拡大を受けて設立していた関連会社・三交電気システム㈱と共に関東支社を自社ビルに移転した。
特許技術の線路脇に敷設するトラフ橋やZAМダクト、ケーブル支持金具など、金属製品を国内向けに供給してきた同社は、今後はプラスチック製品への進出や海外展開も視野に入れる。
そのためにも「人を育て、人で勝負できる会社」を目指す同社は、8年前からの新卒採用を今期は若手主導で積極推進、18年2月には仙台営業所も開設している。人材を4つの色に分類するEGの導入で「OneTeam」となった同社は、若い力で飛躍していく。
[会社データ]
本社=山口県下関市宝町6-11
℡083-252-6551
関東支社=東京都千代田区内神田3-2-2
℡03-3258-1719
設立=1976年9月
資本金=1000万円
売上高=7億5000万円
事業内容=鉄道通信・信号・電力設備・機器の製造
http://yutaka-d.co.jp
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