人の健康は「腸内フローラ」が作る物質が決定する「乳酸菌生産物質」を量産する埼玉工場完成 村田 公英 社長
2015年2月、「NHKスペシャル」で〈腸内フローラ・解明!驚異の細菌パワー〉という番組が放送されて以来、数多くの新聞や雑誌で「腸内フローラ」が取り上げられ、ともすれば乳酸菌やビフィズス菌等を体外から摂取することで「腸内フローラ」を改善できるかのような記述が溢れた時期がある。だが、番組の趣旨は一歩進んで、「『腸内フローラ』が代謝によって体内でつくる物質が私たちの全身の健康状態を決定する」というものだ。
この事実は、バイオジェニックスの権威、光岡知足東京大学名誉教授の長年の研究成果を、6年程前に新しい遺伝子解析技術で実証し、明らかになったことだ。 バイオジェニックスとは、「腸内フローラ」が作る代謝物質を体外から補給できれば、身体に良い影響を与えられるという理論だ。 実は、この代謝物質に60年前から着目し、45年前から腸内フローラに代表される乳酸菌の共棲培養法の研究を続け、20年前に16種・35株の乳酸菌・ビフィズス菌群を発酵させて得られる「乳酸菌生産物質」を完成させたのが、株式会社光英科学研究所だ。 同社は、1948年設立の寿光製薬を前身として69年に発足。94年村田公英現社長によって法人化された企業で、以来、その「乳酸菌生産物質」を製造・販売し続けている。 同社が確定した腸内フローラの最強チーム16種・35株の複合乳酸菌は、国産無農薬大豆から作成した豆乳を培養基として共棲培養され、その代謝産物として「乳酸菌生産物質」を生み出す。 この「乳酸菌生産物質」を慶応大学先端生命科学研究所とヒューマンメタボロームテクノロジー社による新しい遺伝子解析技術で解析したところ、身体の健康に有用な34のペプチドを含む352種類の発酵代謝物質の特定に成功した。中には、抗ストレス機能を持つ糖脂質「ステリルグルコシド」の存在も確認され、ステリルグルコシドの抗ストレス機能の発見者、お茶の水女子大学・室伏きみ子教授と抗ストレス食品素材開発の共同研究も進行中だ。 この研究は、2014年度経済産業省「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」にも採択され、日本が世界に打って出る基盤技術として認められた。 同社では、その補助金も活用して16年1月稼働開始の埼玉新工場を完成。新型の発酵設備を駆使した発酵の受託サービスも展開する。「下町ロケット」ならぬ「下町乳酸菌」。大手に伍して地力を発揮する同社の今後の発信力に期待したい。【会社データ(問い合わせ先)】本社=埼玉県和光市新倉3―9―2☎=048―467―3345設立=1994年資本金=1000万円事業内容=乳酸菌生産物質の製造・販売、研究・開発http://www.koei-science.com
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