愛知から世界へ躍進する切削工具に特化したコーティングメーカー 彦坂 光義社長
かつて、三河国長篠城をめぐり、武田勝頼軍と織田・徳川連合軍が激戦を繰り広げた〝長篠の戦い〞。その決戦の舞台となった愛知県・新城市に本社を構えるのが、オーエスジーコーティングサービス株式会社だ。 同社は、タップやドリル・エンドミルといった切削工具の世界的メーカーとして知られるオーエスジー㈱から、コーティング部門を新たなビジネスとして発展させるべく2001年に分社化された。
「オーエスジーが30年前から培ってきたコーティング技術をベースに、設備をフル稼働させ、より生産性やコーティング技術自体の付加価値を高めていきました。また、オーエスジー以外の切削工具や金型のコーティングの注文も積極的に受けることで、自動車メーカーなど、他業種からの引き合いも増えています」 と、語る彦坂光義社長。 また、「使い捨てではなく、出来るだけ長く使いたい」という顧客の要望に応え、購入したオーエスジー製品を、グループ会社である㈱青山製作所等で再研磨をした後、同社にて再コーティングをすることにより、長寿命かつ新品に近い性能を備えた製品も提供している。このような〝顧客目線に立ったサービスの提供〞と〝長年受け継がれてきた高い技術力〞が功を奏し、リピーターが多い点も同社のストロングポイントだ。 耐摩耗性かつ耐食性にすぐれた15種類ものコーティングサービスを提供する同社だが、近年力を入れているのが、「超微結晶ダイヤモンドコーティング」だ。12ミクロン(1000分の12㍉)で部材にコーティングが施され、同社の技術が〝光沢〞に集結されている。「この〝光沢〞からわかるように、同社のダイヤモンドは結晶がきめ細やかであり、多層構造になっているため、衝撃に強く、切れ味も抜群です。さらに、膜を剥がし、再コーティングが出来るのは世界で同社が初めて。炭素繊維樹脂の加工に強く、主に航空機の羽や胴体部分に我々の工具が使われています」(彦坂社長) コーティング一筋15年日本一のコーティングメーカーへ 1983年に、オーエスジーの販売部門を担っていたオーエスジー販売㈱に入社した彦坂社長。営業畑を歩んでいた矢先、社長であった大沢輝秀氏(現オーエスジー㈱会長)が同社設立にあたり社内で公募をし、彦坂社長自らが立候補した。「設立当初は自ら営業をし、製造部門に新たな形のコーティングを依頼しても『やったことがないから出来ない』と、意見の衝突も多々ありました。しかし、『We never say I can not do it!!』という理念を15年間社員に言い続けた結果、今では『出来ない』という者はいません」 と、彦坂社長は胸を張る。「今後はコーティングメーカーとして独立し、日本一の会社を目指したい」 と彦坂社長。昨年2月に完成した新社屋にかかる鎖のアーチが、夢への架け橋であるように見えた。 【会社データ】本社=愛知県新城市有海字丸山1―2☎=0536―25―1314設立=2001年12月資本金=3000万円従業員数=115名事業内容=切削工具、金型、部品類への表面処理http://www.e-ocs.com
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