組織の暗黙知を「見える化」し、「できる化」するAI先取りの「ナレッジファシリテーション」 坂本 善博 社長
2月、都内某所会議室。集まったのは、ある一般社団法人の所属メンバーと通所介護施設FC本部の社員など約10名。介護施設への助成金活用コンサルティング事業を始めるにあたり、課題の把握や営業方法を確立するためのワークショップが開かれていた。
具体的な手法としては〝本質博士〞こと株式会社資産工学研究所の坂本善博所長が開発した「ナレッジファシリテーション技法」を活用。これは、企業組織内に存在する暗黙知を「見える化」し、体系化して「サクセス考動モデル」を構築するというもの。導入実績は日本銀行や東京海上日動火災、トヨタ自動車など錚々たる企業が並ぶ。その進め方は非常にシンプルだ。 まず、ファシリテーター(進行役)が参加者にテーマを投げかける。次に、参加者の頭の中にある暗黙知を上手に誘導して付箋紙に書き出させる。これを模造紙に貼り付けて整理し、切り口別に本質を浮かび上がらせていく。さらに深掘りを繰り返し、参加者の合意やコミットメントを確認しながら、当事者意識を高めさせて成功法則をナレッジシートとして「見える化」し、ナレッジブックとして集大成する。ナレッジブックは関係者を「できる化」する有効な手段となる。 この日は坂本所長がファシリテーターを務め、参加者の思考を瞬時に整理。参加者を盛り上げ、時にはヒントを与えながら議論を進めていくその姿はテレビ番組の名司会者さながらだ。 参加者は「漠然としていた頭の中がすっきり整理された。他の人の知恵が加わって自己流から脱皮できた」「仕事の本質を理解することで自分の可能性が高まった」と感想を述べ、一様に手応えを感じている様子だった。AI新時代を先取りし発展・持続性を支援する! 東京大学経済学部卒業後、富士通に就職した坂本所長。最年少で課長・部長に就任するなどエンジニアとして目覚しい活躍を遂げる中、趣味で読書法を開発したことがナレッジ事業誕生のきっかけとなった。「本を1冊読んだら成功法則の本質を抜き出してワープロで2ページにまとめて『見える化』します。個別の成功法則を理解できていれば〇、実践できていれば◎、体得できていれば●を付けて自分の成長・成果状況を把握しながら『できる化』する習慣をつけました。毎週1冊、述べ600冊分のナレッジシートを作成・活用しました」(坂本所長) この背景には、坂本所長が当時第二次ブームになっていたAI(人工知能)の担当を務めていたことがある。「人の可能性を引き出さなくてはAIに取って変わられる!」という強い信念も拍車をかけた。 近年は、創業以来18年蓄えてきた200業種・260社ものナレッジのエッセンスをAIを活用して閲覧できる知のプラットホーム「ビジネスナレッジバンク」の公開に向けて準備中だ。「現在第三次AIブームが到来していますが、実用化を先取りしてナレッジ事業に取り組んでいます。新時代に生き残り発展する企業や個人を支援し、社会の役に立ち続ける。それが私の使命です」 (坂本所長) 【会社データ】本社=東京都千代田区麹町1―6―9 DIK麹町ビル5F☎=03―5213―4655設立=1998年2月事業内容=「ナレッジファシリテーション」による法人・個人の支援http://www.iire.co.jp
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