当たり前のことを当たり前に!“記憶に残る”仮設足場工事のエキスパート
栗原 勝 社長
色鮮やかなピンクのヘルメットをかぶり、丁寧かつ手際よく建設工事の足場を組む若者たち。トラックの外装や作業着に刻まれた社名、手にする資材の目印もピンクで統一されている。「コーポレートカラーのピンクは〝幸せの色〞。創業当時は派手だと言われましたが、今ではすっかり地元の方々に親しまれ、社員も愛着と誇りを持っています。それも、他社には真似できない価値ある仕事を続けてこられたからこそ」
と、株式会社栗原工業の栗原勝社長。弱冠18歳で1989年に同社を設立した。「それまで鳶の仕事もしたことがなく、現場で職人さん達の背中を見ながら技術を習得しました。ゼロからのスタートでしたが、『来た仕事は何でも受ける』を信念に、現場経験を積み重ねてきたのです」(栗原社長) 同社は設計から資材調達、解体・搬出までを一貫して行う足場仮設工事の専門事業者。狭量地や傾斜地など、どんな場所・建物にでも足場を設置できる。昨年、極めて難易度が高いピラミット型の建物に足場を施工した際、通りがかった同業者が見事な職人技を見て思わず車を止めたほどだ。 栗原社長がたった一人で設立した同社も、今では約80名の職人を擁するまでに成長。松戸の本社に加え、所沢と久喜にも事業所を構え、多い時には月間800棟もの施工に関わるという。 そのほとんどが口コミによる紹介。営業マンは一人もいない。高い技術力や誠実な仕事がクライアントや地元地域の信頼を集め、堅実に増収増益を続けてきた。「安易に価格競争するのではなく、適正価格の中でいかに付加価値を感じて頂けるかを常に意識しています。例えば、安全のために手すりを多く設置することや、近隣住民へのあいさつもその一つです。〝当たり前〞を積み重ねていくことが、結果的に『かゆい所に手が届く足場工事会社』という評価に繋がり、実を結んでいるのだと思います」 と胸を張る栗原社長。昨年、労働安全衛生規則の足場工事に関する省令改正で、やむなく工事単価の引き上げを迫られた際も、普段から価格以上の品質を提供している同社は、クライアントから理解を得るのに時間はかからなかったという。 今後は、さらなるグループ内ネットワークの強化を図り、教育を通して社員に経営への参加意識を促す栗原社長。将来は社員への暖簾分けを目標としている。 住まいに関わる仕事は無くならない。しかし、東京オリンピック特需後も生き残るためにはプラスアルファの価値が必要だ。同社は、建物が出来てしまえば形が残らない足場で〝記憶に残る工事〞を目指す。【会社データ(問い合わせ先)】本社=千葉県松戸市紙敷612―1☎=047―312―9331設立=1989年4月資本金=1000万円従業員数=16名事業内容=仮設足場工事
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