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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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センチュリー21マーキュリー(シリーズNo.1743)

高レベルな「お困りごと」を解決に導く最後の砦
「借地権」専門の不動産リーディングカンパニー




大庭 辰夫 取締役


 世の中の不動産の形態に「借地権」という権利があることをどれくらいの人が知っているだろうか。借地権とは、土地と建物の所有名義が異なる不動産のことを指す。土地建物の資産継承や運用においては「借地・底地」といった専門的な知識が不可欠だ。難解な法律に加え「人」対「人」の問題ゆえにセンシティブな難題も多く、思わしい決着へ至らぬケースも少なくはない。
 センチュリー21加盟店である株式会社マーキュリーはこういった「面倒くさい」不動産案件を得意とし、「借地権専門」を謳うプロ中のプロ集団だ。


「複雑な事情があって物件化できないでいる不動産を一つ一つ、皆が納得していただける形に紐解いていき、きちんと解決したうえで物件を流通できる形にすることが私たちの役割です」
と 話すのは、営業と従業員の人材育成・管理を統括する大庭辰夫取締役だ。
 同社は2004年の設立当時から借地権に焦点を絞り、難題に困っている顧客の「駆け込み寺」的な位置に敢えて立つことで、関わる全員がきちんと問題を理解した形で納得度の高い解決へと導いてきた。この地道な取り組みが顧客の絶大な支持を生み、同社は堅調に業績を伸ばし続け、昨年末に設立15周年を迎えた。
「ご相談の内容は一人ひとり全く違いますし、状況もニュアンスもそれぞれに事情があります。常にお客様の立場を理解しながら考え、型にはめることなく臨機応変に最適解へと導くご提案をしています」(大庭取締役)
 同社のウェブページではこれまでの様々な解決事例が紹介されており、同社特有のノウハウの一端が垣間見える。悩める土地建物の所有者には、多くのヒントが含まれているだろう。
「どれほどレベルの高いお悩みを持つお客様にとっても、私たちが〝最後の砦〟であるという思いで取り組んでいます」(大庭取締役)
 同社は借地権の分野で業界をリードする一方、早い段階から建築や開発といった新たな領域に進出している。ここ数年では管理委託案件や建築・開発案件が増えているという。

私たちだからこそできる
不動産再生で地域活性を


「自社で全ての領域がカバーできれば、ご提案の幅も広がりお客様の選択肢も広がります。すべての案件に対し最善で応えられる会社でありたい」
 大庭取締役は自分たちだからこそできる役割があると自負する一方で、今よりも更に良い解決方法や事業スキームが組めるはずであると常に思案している。
「今の形が完成形だとは全く考えていません。私たちの事業は広義な意味で不動産再生の枠に収まりますが、中でも難易度が高い分野を取り扱います。不動産として売却できない物件を流通できるようにすることは街づくりや地域の活性にもつながる。そのためには日々新しいことに取り組んでいきます」
 と大庭取締役は語る。


【会社データ】
本社=東京都港区高輪2-19-17 高輪交陽ハイツ1階
☎=0120-127-444
設立=2004年12月
資本金=3000万円
従業員数=14名
売上高=28憶2000万円
事業内容=不動産売買・不動産コンサルティング・不動産管理
https://www.c21mercury.jp

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