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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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グローバルソフトウェア(シリーズNo.1505)

人と社会の〝役に立つ〟パッケージソフトを開発
モバイル社会と医療・介護のIT化を支えて40周年

狩野 賢一 社長
 

   埼玉県の北西部に位置する本庄市は、かつて中山道で最も栄えた宿場町。城下町から商人の町へと方向転換し、生糸・絹織物の産地としても知られるこの地で、株式会社グローバルソフトウェアは浮き沈みの激しいIT業界をたくましく生き抜きながら、今年で創業40周年を迎えた。
 まだ日本に「パソコン」がない草創期、いわゆる「オフコン」の時代からITの進化に適合し、同社の業務内容は鋭利な先見性をもって変化し続けてきた。
「これまで様々なソフトウェアの開発を手がけてきた当社にとって大切なのは『人と人』。困っている人を助けるために存在するのがソフトウェアであり、人の役に立つものでないと意味がない。ITは一つのツール(道具)でしかありません」
 と話すのは、同社の二代目である狩野賢一社長


 オリジナルのパッケージソフトをベースに、医療・介護向けのサービス系と、携帯電話やスマホといった通信機器の制御系システム開発を柱としてきた同社。中でも、使いやすさとカスタマイズ性を追求した電子カルテのパッケージソフトは現場の医療従事者たちから高い評価を集めている。
「最近では、サービス系と制御系のそれぞれの技術がクロスし、融合し始めています。『訪問』が軸となる医療や介護のIT化は通信デバイスが必須。ハードウェアの開発も視野に入れています」
 と語る狩野社長は、今後も人の生活になくてはならない衣食住のあらゆる分野で自社の強みを存分に発揮して、新たなソリューションを提供していく方針だ。

機動力重視と自由な発想
世の中を楽しく便利に

 玉石混交のIT業界において、40年間にわたって事業を継続しながら技術革新の波と環境変化を乗り越えてきた同社。「強みは『機動力』」と、狩野社長は語る。
「トレンドの変化が激しいIT業界を生き抜くためには、素早い行動力と判断力が重要。お客様と一体化しながら機動力を生かします。一方で、社員の自由な発想を大切にしながら、世の中を楽しく便利にしていくアプリの開発なども推進していきます」
 新入社員向けの事前研修に始まり、入社後は外部研修や社内のOJTなど充実した教育・研修体制を通じて社員のスキルアップ取り組み、キャリアアップをサポートしている同社。社員一人ひとりが持てる知識・経験を存分に活かせる環境づくりを、今後も推進していくという。
「身の回りの『不満を解決したい』と考える人を求めています。解決の方法を考えて具現化し、もっと暮らし易い、楽しい社会を作ることがITの役割。ソフトウェア開発の現場には『ロジック』と『イマジネーション』の融合が必要です」
 と語る狩野社長は、これまでの通信制御系の実績を生かし、様々な製造業のモノづくりをサポートしていきたいと考えている。

【会社データ】
本社=埼玉県本庄市見福3―11―10 GS第1ビル
☎=0495―22―0001
創業=1978年2月
資本金=3億6180万円
従業員数=112名
売上高=10億円
事業内容=コンピューターソフトウェア企画・設計・開発・販売
https://www.globals.jp

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