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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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大栄フーズ(シリーズNo.1736)

シーフーズ惣菜の世界的ブランド
日本食の魅力を海外、そして未来へ!


 
岡 康人 社長


 水産原料を使った惣菜メーカーとして世界でも名高い大栄フーズ株式会社。他社に先駆けて惣菜としての量産化に成功し、同社の代表的商品である「中華くらげ」は現在、国内トップクラスといえる約40㌫のシェアを誇っている。
「『くらげ』を惣菜として提供するために中華風の味付けを考案し、地方の有力スーパーで商品を説明することから始めました」
と話す岡康人社長。日本人が好むアレンジを加えて商品化された「中華くらげ」は全国の催事場への出店で瞬く間に大ヒットし、一店舗で一日300㌕という驚異的な販売量を連日記録したこともあったという。


また、2008年に「モンドセレクション」一般食品部門金賞も受賞した「中華くらげ」だけでなく、11年に同賞のダブル受賞という快挙を達成した「とびっ子」は約60㌫のシェアを誇る国内だけでなく、海外でもヒットを続けている。 「中華くらげ」「とびっ子」を軸に200種類以上の商品を揃える同社は原料の98㌫を海外から輸入し、ニッチな食材を原地から新鮮な状態で確保できる仕入れルートが強み。商品の品質・衛生管理も万全を期し、相模原工場と5年前から稼働する千葉香取工場の2つの製造拠点の全てがHACCP認証を取得している。
また、16年にはイスラム教の戒律に則って調理・製造したことを証明する「ハラル認証」も取得するなど、全世界への輸出に必要なライセンスを網羅している同社。「日本の食文化を世界へ」という強い志で業界をリードする同社だが、8年前には東日本大震災による原発事故の影響を受け、それまで主力工場として稼働していた4000坪の東北工場が立入禁止となったことで最大の危機に直面した。  しかし、「何事も諦めたら終わり」「継続は力なり」という言葉に突き動かされて会社の存続を決断した岡社長は2年半後、東北工場の約2倍の敷地面積を持つ千葉香取工場を竣工。活力になったのは「歴史に学ぶ経営」だ。新工場を建てた場所は、かつてソニーが「ウォークマン」を開発したパワースポット。周囲に植えられていた木は、現在まで1本も切っていないという。

海外進出のパイオニア
世界で輝く人材を募集


 また、地理的な環境が経済に影響をもたらす「地政学」も重視する岡社長はイスラム教圏の市場にも注目し、ベトナムから技能実習生を積極的に採用するなど、人材確保のグローバル化も推進。新卒採用を30年来継続する同社は週1回の語学研修も導入し、世界で勝てる人材を育成する。
「20代で独立し、日本食の魅力を世界に広めるために勝負してきました。40年以上前から世界進出している当社は、国内より海外での知名度の方が高い。世界を相手に商品を売ってみたいという人材を求めています」
世界で輝きたい人は是非、電話やホームページで問い合わせて欲しい。


【会社データ】
本社=神奈川県相模原市南区相武台2―5―30
☎=046―266―2200
設立=1973年2月
資本金=5000万円
従業員数=190名
売上高=40億円
事業内容=シーフード惣菜の製造・販売
http://www.daieifoods.co.jp

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