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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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辰巳屋(シリーズNo.1735)

付加価値高い横展開でおやつ業界を下支え
落花生・ナッツ類の老舗原料加工メーカー



松本 義正 社長


 チョコレートをはじめとする菓子やパンに留まらず、今ではドレッシングなど多様な食品に用いられるアーモンドやピーナッツ。近年は女性層を中心にナチュラルフードとしても注目を集める落花生・ナッツ類の一次加工メーカーとして90年近い業歴を誇る株式会社辰巳屋は、安心・安全で高品質な食品原料を供給し続けながら堅実に成長を遂げている。
「私たちは日本のおやつ業界を満遍なく下支えする存在として、総合的な原料加工メーカーを目指してきました。苦しい時代もありましたが、常に新しい種づくりを惜しまなかったことで、『横展開』で事業領域と顧客層を広げてきました」
 と話す松本義正社長は明治大学商学部を卒業後、大手系列の商社に11年間勤務して貿易をベースとする商売のイロハを学び、16年前から同社に入社。9年前に3代目の社長に就任した。


同社のルーツは1931年、松本社長の祖父君が創業した落花生問屋。戦後、原料輸入の自由化などを背景とする厳しい生存競争を勝ち残るため、製菓メーカーなどクライアントに対する付加価値として加工業をスタートさせた。
その後、先代である松本社長の父君が先見の明でメーカー機能を付帯し、生産国から調達した生原料の選別に始まる一貫生産体制を構築。要望に合わせて多彩な形状に加工する技術や、厳密な品質管理が市場からの支持を集めてきたのだ。
しかし、2001年に食品衛生法で落花生のアレルギー表示が義務化されると、コンタミネーション(混入)対策として落花生とナッツ類の加工工場を分ける決断を迫られることになる。
「父と意見交換しない日はありませんでした。様々な葛藤の中で、『ナッツの仕事を続けるのであれば思い切って新しい工場を建てるしかない』と決意しました」
と松本社長が話すのが、14年前に新設した春日部工場。現在は落花生の加工を行う松が谷工場(本社)との分業体制を確立し、アーモンドをはじめとするナッツ加工は落花生に並ぶ同社の事業の柱に成長した。

人・設備への投資継続
「感謝」で心を束ねる


4年前に大井ふ頭に選別工場を新設し、春日部工場内に別棟を設けてクルミ加工事業にも進出している同社。松本社長は、今後も無理のない設備投資と人材教育に力を入れていく。
「伝統的な職人気質は今も残り、妥協しない目利きや技術は凄い。しかし、私の改革を受け入れて努力してきた社員の生活の安定を守るためには機械化や教育体制を一層充実させ、若い人材を育てる必要があります」
 と話す松本社長が地道に浸透させてきた改革を支えるのは、「感謝」の心だ。
「お客様はもちろん、仕入先や運送業者など全ての人への感謝が信頼関係を育む。社員一人ひとりの心を束ねることで、組織として正しい機能を発揮していきたいですね」(松本社長)


【会社データ】
本社=東京都台東区松が谷4―21―2
☎=03―3843―3875
創業=1931年4月
資本金=3000万円
従業員数=67名
売上高=39億4400万円
事業内容=内外落花生、各種ナッツ類の製菓原料、その他食品原料の加工販売
http://www.mani-tatsumiya.co.jp

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