創業61年のベアリング部品メーカーあらゆる機械の滑らかな駆動を支える立役者
須藤 修司 社長 あらゆる回転駆動部分に使用されるベアリング。摩擦を最小限に抑えるその役割は、高性能化や省エネルギー化に無くてはならない存在であり、〝産業の米〞とも言われている。「身近なものだとミシンが分かり易いですね。昔は度々油をさしていましたが、今はオイルを含ませたベアリングを密閉することで、注油せずともスムーズに動くようになりました」
と語るのは、ベアリング部品メーカー、株式会社須藤製作所の代表を54年間務めている須藤修司社長。 シールド板を始め、ベアリング部品の製造で60年以上の歴史を持つ同社。現在では5㍉径から風力発電用の大型部品まで、製品点数300点を越え、少量多品種対応で各大手ベアリングメーカーからの信頼も厚い。 須藤社長が代表に就任したのは1961年、22歳の時だ。創業者である父が急逝し、急遽代表職を継ぐこととなった。「神奈川大学工学部生だった当時、当社の工場長の『会社に一人くらい大卒者がいるといい』という言葉と担当教官の理解もあり、木曜午後だけ通学し、無事卒業しました。若さからか取引先の信用を得るのも大変で、認めてもらった時には、感激したものです」(須藤社長) また、時は高度経済成長期の60年代。部品製造も手作りの過程が多く、人手も足りない状況で効率化が喫緊の課題であった。 そこで、65年には業界でもいち早く全自動プレス機械を導入。次いで金型製造の専門工場も67年に開設するなど、時代を先取りした設備投資を計画的に推進。自社用の工作機械も製作し、合理化に向けての取り組みを数度の「5ヵ年計画」で実行していった。 それが実り、77年には須藤社長が設計した「ルートタイプシールド板」の特許を取得。85年に中小企業庁長官賞を受賞、86年に中小企業合理化モデル工場の指定を受けるなど、その存在価値を高めていった。 さらに、取引先各社の海外進出に伴い、96年には須藤社長の細君主導で米国工場を、2000年にはインドネシア工場を設立。効率を考慮し米国工場は閉鎖予定だが、今では11年設立の栃木工場を始め、国内4工場、海外2工場を展開している。 223名の社員を擁する現在、目下の課題は事業承継に備えた借入金の圧縮。適切な設備投資と高付加価値製品の開発で、3年後に借入金ゼロを目指す構えだ。「仕事と社員に恵まれ、今まで成長することができました。その恩返しも含め、モットーである〝人に親切に〞を貫きながら、今後も難しい案件に積極的に取り組み、顧客の要求に応えていきたい」(須藤社長)【会社データ(問い合わせ先)】本社=神奈川県藤沢市川名2―3―25☎=0466―25―2551創業=1954年11月資本金=8320万円従業員数=223名事業内容=ベアリング部品の製造・販売http://jp.sudo-seisakusho.com
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