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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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横浜総合建設(シリーズNo.1210)

「施主様の立場で考えた解体工事」
不動産出身者が運営する解体工事会社

安西 伸司社長

横浜市・東戸塚駅から徒歩5分。280坪の広大な敷地にログハウス調の本社を構える横浜総合建設株式会社。2009年4月に設立された解体工事を主力とする建設会社だ。
 同社代表の安西伸司社長は、自動車整備士を目指していた高3の夏に、不動産業界に従事する叔父が手掛けた設計図を目にした途端、デザイナーの世界に魅了され、急遽進路を変更。2年間のインテリアデザイン専門学校を修了し、バブル期の不動産会社の営業職を経て建売住宅の営業に就く。利益率など数字を求められる中、「顧客のニーズに適した、よりよい物件を」をモットーに、日夜様々な不動産会社を当たり、良い物件を求めて歩いた。


「解体業として独立した今なお、『安西さんだったら安心だ』というお墨付きを得て、お付き合いをさせて頂いております」(安西社長)
 安西社長が掲げる「施主様の立場で考えた解体工事」の精神は、社員にも浸透。発注側の不動産業界勤務経験者が多数在籍し、解体後を視野に入れた「造ることを考えた解体工事」を顧客に提供している。
 また、単なる「工事」ではなく、「サービス」という考えの下、工事前には近隣住民への挨拶と工事の説明を徹底し、配慮も欠かさない。このようなきめ細やかなサービスが功を奏し、リピーターも多く、昨年度は約1000件もの解体工事を手掛けた。
 さらに、現場で働く作業員は協力会社も含めて訓練された職人を登用。重機や車輌も自社で揃え「顔が見える解体工事会社」として、受注から実際の現場まで自社で完結して行う。作業員にも日々「焦らず、ゆっくりと怪我のないように」と声をかけることで、「仕事が丁寧だ」と近隣住民からの評判も良好だ。

「壊志郎」で企業イメージUP
目指すは県内屈指の解体工事会社

 安西社長は社員への配慮も欠かさない。
 迅速に顧客に対応すべく、社員一人ひとりに社用車として、新車のプリウスを提供し、駐車場費用も支給する。また、毎朝のミーティングは行わず、直接現場へ直行し、時間の短縮を励行。現場作業や現場見積もりを行った際に、写真に収めてLINEで社員全員と共有し、顧客への迅速な対応を図っている。
 さらに、安西社長自ら社内に呼びかけ、社員からのアイデアで誕生した「壊志郎」は、ユンボを蟹のはさみになぞらえたキャラクター。重機や車輌・作業着にも同社のシンボルとして使用している。
「今後も、居心地のよい社内風土を醸成していきたい。2020年のオリンピック開催に向けて女性営業マンの登用など、さらに社員を増強し、外構工事、リフォーム工事なども手掛け、神奈川県内の総合建設会社としてトップクラスの企業を目指していきたい」
 と安西社長は語る。 

【会社データ】
本社=神奈川県横浜市戸塚区品濃町845―3
☎=045―383―9240
設立=2009年4月
資本金=700万円
従業員=40名
事業内容=解体・土木・リフォーム・外壁塗装等総合工事
http://www.ysk-a.com

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