「その瞬から一生も快適なリフォーム」抜群の「提案力」と親しみある「人間力」が魅力 矢田峰夫社長
「朝っぱらから親父ギャグが飛び交ってますよ」と冗談めかして話すのは有限会社ナイスさんいんの矢田峰夫社長。実はこの会社、リフォーム業で鳥取県内2位の売上高を誇る会社である。しかもわずか7人という少数精鋭でだ。 今期は売上高140%の伸び率を目論み、消費増税の反動もどこ吹く風。躍進の秘訣はどういったところにあるのだろうか? 矢田社長曰く、最も大切なことは「提案力」だという。
「例えば、太陽光パネルを載せるときに、屋根の葺き替えや塗装、防水工事などをセットで提案します。そこから外壁工事や壁の補修、家の中でなんとなく気になっていた箇所のリフォームへとつながっていくのです」。続けて「もちろん、障子紙一枚の貼り替えや電球一個の取り換えでも飛んでいきますよ」と笑う。古き良き時代の「街の電器屋さん」を思い出した。苦労の末に創業支えてくれた業者と顧客 同社の創業は2002年。社歴こそ10年そこそこであるが、矢田社長の業界キャリアは40年以上に及ぶ。「米子市では一番古い経歴でしょう。23年間勤務した建築資材会社を退職し、『大手FCリフォームショップの店長になって経営にも携わってほしい』というお誘いを受けて新しい環境に身を置いたのですが…」 ここから矢田社長の七転び八起きの人生が幕を開ける。業界経験の無い経営者は「化石のような商品群」を売りたがり、あっという間に2000万円の赤字を計上。それでも矢田社長は身を粉にして働き、2年の内に赤字を帳消しにしてみせたが、その後もリフォーム部門であがった利益を不採算の他事業で食い潰され、遂に決裂の時がきた。「ある基礎工法の地域販売権を取得するという話で、私には疑問が多かったため反対したのですが、受け入れられなかったどころかクビを宣告されたのです。理不尽な要求に戦うことも考えましたが、懇意にしていた業者さんやお客様からの『会社を興してよ』という言葉に勇気づけられて独立を決意しました」 老後の田舎暮らしを夢見て購入していた土地360坪、建物延べ100坪の古民家を売却し、開業資金を確保。空き地にプレハブを建ててスタートしたものの「こんな事務所では契約できない」という悔しい言葉を聞いたことは一度や二度ではなかった。しかし、地道に、誠実に営業活動を続けたことで信頼を獲得し、今では県内のリフォーム専門店としてはトップに躍り出た。 同社のモットーは「その瞬から一生も快適なリフォーム」。その言葉通り顧客のリピート率は90%以上で、地域住民から愛されている何よりの証といえるだろう。 1年360日仕事をしているという矢田社長の将来の夢は「妻とのヨーロッパ旅行」であるが、残念ながら長期休暇はまだまだ取れそうにない。【会社データ】本社=鳥取県米子市吉岡319―10☎=0859―27―3599資本金=500万円従業員数=7名事業内容=リフォーム業http://e-sanin.com
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