人と企業と環境に「調和」をもたらす金属表面処理の技術革新コンサルタント 兼古 隆行 社長
パソコンや携帯電話端末に留まらず、自動車、医療機器、玩具など様々な分野でIoT化が進み、需要拡大によって活況が続く半導体市場。東陽理化学株式会社はステンレスをはじめとする金属表面処理によって、次世代の半導体製造装置に欠かせない先鋭的な技術を提供している。「『この技術を使った製品を』ではなく、お客様の『こういうことをしたい』というご要望にお応えする仕事がメインで、お客様が描くビジョンに対し、独自の技術と開発力を極限まで追求することが使命です」 と語るのは二代目の兼古隆行社長。非鉄金属の加工において世界屈指の技術力を持つ株式会社東陽理化学研究所(新潟県燕市)を母体として設立した同社は以降、50年以上にわたってステンレスの表面処理加工で業界をリードしてきた。 大手バルブメーカーと手を組み、25年前からいち早く半導体バルブの開発に着手してきた歴史を持つ同社。その立ち位置は金属処理業者の範疇を超えた「技術革新コンサルタント」ともいえる。「金属表面処理は、いわば最終工程。その前にある機械加工や素材供給といった他のプロセスにおいて、業者をコントロールする役割も求められます」 と、兼古社長は語る。
同社は製造工程全体をコーディネイトすることで、各工程の最適化を促し、クライアントをバックアップしているのだ。 「利の前に義あり」次の世代へ土台を 毎月約160社にも及ぶクライアントからの依頼に応える同社。小規模の仕事であっても技術屋として〝くすぐられる〟案件は可能な範囲で応じている。「基本的に仕事は断らない。それが先代からの教えです。この50年間、多岐な分野にわたるお客様に支えていただきました」(兼古社長) 常に顧客のニーズを的確に捉え、高い技術力と開発力を持って課題を解決していくことを使命とする同社には、業務を遂行する上で、細かいマニュアルはない。「先代から受け継ぐ座右の銘は『利の前に義あり』。利益よりも、お客様や社員の人間関係を優先すること。利益だけを追求せず、次の世代に何を残せるかを常に考えています」 と語る兼古社長は、管理職を中心とした社員教育に力を入れ、外部セミナーなどを積極的に活用している。「方向を示すのが経営者の役割ならば、現場の人間を『戦力』として動かすのは管理職。能力次第で会社を大きくも、小さくもしてしまう重要な役割を担っているのです」 と語る兼古社長は「調和」を最も大切にする。「お客様のニーズと当社の技術がもたらすもの、金属表面処理と環境問題の取り組みがもたらすもの、業務において社内の人間関係に『調和』をもたらすもの。企業が存続する中で、様々なシチュエーションの『調和』を育てていきたいですね」(兼古社長) 【会社データ】本社=埼玉県戸田市本町3―6―16 ☎=048―442―6035設立=1961年4月資本金=3000万円従業員数=70名売上高=13億4200万円事業内容=金属表面処理加工http://www.toyorikagaku.co.jp
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