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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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丹野設備工業所(シリーズNo.1413)

「当たり前」を守り暮らしを支える設備工事会社
顧客満足を第一に快適な生活空間を創造する


丹野 徳人 社長
 

「私達が日々の生活で当たり前のように享受している水と空気。この〝当たり前〟を守り、暮らしを支えるのが当社の使命です」
 と語るのは株式会社丹野設備工業所丹野徳人社長だ。神奈川県伊勢原市に本社を構える同社は、神奈川県内、東京都全域を中心に、オフィスビルやマンション、工場・倉庫、公共施設などの大規模な給排水・給湯設備、衛生設備、空気調和設備、消防設備の設計・施工から一般住宅の水廻りリフォームまで幅広く事業を展開する設備工事会社だ。
 同社は1975年に創業。丹野社長の父君である先代社長が設備工事の事業に将来性を見出し、30歳で自ら職業訓練校に通い、管工事の技術を習得して起業した。創業当初は社長と社員1名のわずか2名の体制で、近隣の細かな仕事にコツコツと取り組むことから始めた。次第にその生真面目な仕事ぶりが認められて地域顧客の信頼を獲得。以来、着実に実績を積み重ねて事業を拡大。今日では社員数40名、年商20億円を超える企業へと成長を遂げたのである。


 昨年9月に二代目として就任した丹野社長は言う。
「先代が築いた生真面目で誠実な社風と培った信頼を礎に、安全・品質はもとより、最適な設計と提案力、一つひとつの現場に真摯に取り組む丁寧な仕事でお客様のニーズに応えます」
 丹野社長は顧客満足の最大化と快適な生活空間を実現するため、自らも積極的に現場に足を運んで、現場スタッフと密にコミュニケーションを取り、安全と品質管理、顧客の要求事項を全員に周知徹底する。

次世代を担う人材を育て
さらなる発展を目指す

「設備工事はまだまだ可能性がある業界です。過去の成功や現状に満足せず、常に先を見据えた積極的な取り組みを重ね、会社を発展させることが目標です」
 と語る丹野社長は会社の基盤強化のため、情報・技術の共有化や継続的な改善・改良のシステム構築を進めるとともに、次世代を担う人材の確保・育成のため新卒採用にも重きを置き、インターンシップの導入や学校との連携など「やる気がある人、建築業界の仕事が好きな人」を積極的に採用している。
 社員教育にも余念がない。新入社員は先輩社員の指導の下、多様な現場で実際に見て、触れて、経験して技術の習得を目指す。
 さらに外部の研修プログラムも取り入れ、専門的な技術だけではなく、社員一人ひとりが向上心を持ち、成長し続けるという意識を醸成するための教育を実践し、やりがいを持って意欲的に仕事に取り組むことができる職場環境の構築を図っている。
「何事にも真面目に取り組むことを信条に、会社が発展することで社員も幸福になります。会社と社員各自が、技術も内面もスキルアップし、共に発展する企業へと成長することで、地域や社会に貢献する企業を目指します」(丹野社長)

【会社データ】
本社=神奈川県伊勢原市上粕屋448―19
☎=0463―93―0662設立=1975年10月
資本金=3000万円
従業員数=40名
売上高=20億3800万円
事業内容=管工事、水道施設・土木工事
http://www.tanno-sk.co.jp

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