創立50年を生き抜く異色物流企業社員の幸せと日本の発展を感謝の心で運ぶ 菊名 俊宏 社長
物流分野の中でも、専門性 物流分野の中でも、専門性・公共性が高い重量物や精密機械の輸送。「当社では鉄道や航空機、重機等の重量物や発電機、風力、精密機械など振動を嫌う機器の輸送を得意としています。時代と共に多様化する需要に応え、高付加価値サービスを提供し続けてきたのが継続の秘訣です」 と語るのは、世新建設運輸株式会社の菊名俊宏社長。
社名の通り、建設と運輸の許認可を有する神奈川県内でも珍しい企業だが、道路舗装が主力の建設と運輸の売上比率は現在1対9。主業務の運輸業の活躍の場は、日本国内のみならず韓国や台湾にも広がっている。 多様なクライアントニーズに応えるために、輸送物の性質に合せたトレーラーを順次整備。エアーサスペンション付や、最長15㍍になるマルチトレーラーなど、常に設備投資を怠らず、最新鋭機種を海外の有力企業から輸入するなど、現在では保有車両は150台、保有機械は9台に達している。 この投資はクライアントのためだけのものではない。 前職は貿易関連企業に在籍していた菊名社長。当時、労働組合の委員長を任され、社員の労働環境の改善に粉骨砕身した経歴を持つ。「立場は変われど、当時から気持ちは変わっていません。『働く人をいかに幸せにできるか』が、人手不足が業界の課題となっている今、生き残るために不可欠だと考えています」(菊名社長) 1975年、前々任の安田貞夫社長に誘われて同社に入社した後も「どの社員にも平等に」という方針を貫いた。規律意識に乏しく、度々反発する社員とぶつかりながらも、毅然とした態度で信念を堅持、企業体質の改善に大きく貢献した。 その甲斐あってか、人材の移動が激しいと言われる物流業界の中で、勤続30年以上のベテランドライバーも多数在籍するという。「社員全員、経営参加」という信条のもと、次世代を担う若手の育成・経営参画にも力を入れている。 代表職に就任した1995年以降は、今後需要が先細りすることのない運輸に重きを置く経営を推進。安田元社長の代からひき続き、現在まで42期連続黒字経営という実績を打ち立てた。 安田元社長の薫陶を受け実践しているキャッシュフロー経営は、今でこそもてはやされているが当時としては珍しい、手形を切らない、短期の借り入れをしないという健全経営だ。「今後は生き残るための企業体質の強化に努めたいですね。顧客の要求も、法制度もめまぐるしく変わる今、3年先、5年先を読み、事業計画に沿った経営で、業容の拡大に取り組んでいきます。スケールメリットを活かした、コストパフォーマンスの良い体質を作ることが目下の目標です」 と語る菊名社長は、会社とそこに働く社員達の未来を、真摯な眼差しで見つめている。【会社データ(問い合わせ先)】本社=神奈川県横浜市泉区和泉町2580―2☎=045―800―3506設立=1965年2月資本金=3000万円従業員数=98名事業内容=重量物・精密機械輸送、土木工事http://www.seishin-tr.co.jp
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http://ryugi.blog.shinobi.jp/%E5%95%86%E7%A4%BE%E3%83%BB%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E3%83%BB%E7%89%A9%E6%B5%81%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0/%E4%B8%96%E6%96%B0%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E9%81%8B%E8%BC%B8%20%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%EF%BC%88%E7%AC%AC72%E5%9B%9E%EF%BC%89世新建設運輸 株式会社(第72回)