伝説の食堂の味を継承・新化した給食弁当「美味しい」を届け、人を育てて設立30周年 高橋 文雄 社長
連日行列ができる定食屋として、かつて絶大な支持を集めた「わらく食堂」。その味と想いを30年間守り続け、新しい形で私たちのもとに届けているのが株式会社和楽である。「美味しいか、美味しくないか、我々の仕事はすぐに答えが出ます。お客様の『美味しかった』というイメージを裏切らない食事を提供することが、『わらく食堂』から受け継ぐ信念です」
と話すのは、高橋文雄社長。子供の頃、創業者である父君が営む「わらく食堂」を手伝いながら見た、満員の店内が原風景として残る。 24歳で同社の経営を引き継いだ高橋社長は、事業所向け給食弁当の営業をゼロからスタート。難易度の高いオーダーにも誠実に応えながら信頼を積み重ね、着実に事業を拡大してきた。「どんな要望にも『ノー』と言わずに挑戦してきました。当時は無我夢中。人の縁と支えがあって私自身も成長できました」(高橋社長) 作ってから5~6時間後でも〝ご飯が進む〞ように、タレが程よく浸みているか、形状を保っているかなど様々な気配りが詰まった同社の弁当。食欲に応える独自の味付けと安さ、満足度の高いボリュームが京浜臨海地区で働く人々から圧倒的な支持を集める要因だ。 この「事業者向け給食部門」で培ったノウハウを広く展開するため、「オフィスビルお弁当販売部門」では都心のオフィスビルを中心とする弁当のフードコートに、生まれ変わった「わらく食堂」などを出店。元祖と同じく行列ができている。 さらに、大手コンビニエンスストアや売店などにも販路を広げ、給食弁当事業で独自のポジションを確立している同社。高級惣菜メーカーなどとタイアップする「高級弁当OEM部門」も立ち上げ、自社ブランドとともに、さらなる成長を図る方針だ。「利は元にあり」学食事業にも参入 そして、昨年4月には新たな4本目の柱として「社員食堂・学生食堂部門」を開設。より「安さ」が求められる新領域でも、高橋社長は成功への自信を語る。「当社は安くて美味しい弁当を作り続けて収益を上げてきた会社。品質を保ちながらコストを抑える様々なアイデアを持っています。仕入れに勝つことで社員やパートの生活を豊かにすることが出来るのです」 高橋社長は「利は元にあり」という経営方針を自ら体現し、特に営業社員の教育では徹底的に仕入れのコスト感覚を意識させている。 これまで「誰もやらない、やりたがらない仕事」を周囲の反対も押し切りながら次々と成功させてきた高橋社長。「美味しいと喜んでもらいたい」という理念を改めて全社に浸透させるため、社員教育にも力を入れる。 昨年6月に企業ロゴも一新し、今月から横浜エリアの強化を担う新工場を開設した同社。設立30周年を迎え、変わらぬ「美味しい」を未来へ伝えていく。 【会社データ】本社=神奈川県川崎市川崎区塩浜3―24―6☎=044―288―5583設立=1986年3月資本金=3000万円従業員数=400名(パート・アルバイト含む)売上高=21億200万円事業内容=給食弁当の販売、食堂・売店事業などhttp://www.waraku.net
[1回]
PR
http://ryugi.blog.shinobi.jp/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%83%BB%E5%B0%8F%E5%A3%B2/%E5%92%8C%E6%A5%BD%EF%BC%88%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BAno.1316%EF%BC%89和楽(シリーズNo.1316)