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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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アメア スポーツ ジャパン(シリーズNo.1445)

世界的スポーツ用品・機器メーカーの日本法人
楽しい「コト」を提供する“アメア・ワールド”


岸野 博 社長 

 フィンランドに本社を置く世界有数のスポーツ用品・機器メーカー「アメア スポーツ コーポレーション」。その日本法人としてグループにおける日本の拠点を担うアメア スポーツ ジャパン株式会社は革新的なスポーツギアだけに留まらず、「体験」を通じてスポーツの楽しさを提供し続けるイノベーションカンパニーである。


「当社の事業目的は『モノ』だけではなく、スポーツを“体験する”という『コト』も売ること。一つ一つが流儀を貫きながら“尖っている”ブランドの展開に横の切り口を入れ、全てがどこかで必ず繋がる集合体として、さらにスポーツの楽しさを追求していきたいですね」
 と話す岸野博社長。「サロモン」「ウイルソン」「アトミック」「アークテリクス」「マヴィック」「スント」「プリコー」など、世界的なブランドが立体的に関わり、山から海、そして街まで、あらゆるフィールドで四季を通して誰もがスポーツを楽しめる独自の「アメア・ワールド」を創造しようとしている。
 昨年12月3日には、札幌市に「サッポロ エクスペリエンス ベース」をオープン。1階で主要ブランドの最新セレクトモデルやオリジナルウェアを販売する傍ら、2階にはショールームとしてだけでなく、ワークショップやアスリートとの交流、コーチングイベント、さらにはジュニア・キッズのスポーツ体験など、来場者たちがスポーツの魅力を発見できる全く新しい多目的スペースを作り上げた。
「スポーツの体験を通して道具やウェアが欲しくなる場を作ることも当社の使命。少子化の中で、一人でも『スポーツをやりたい』と思う子供が増えれば裾野が広がっていきます」
 と、社員にも常々、「ジュニア育成」の大切さを伝えているという岸野社長。よりスポーツに入り込み易い環境を提供するため、ウェアやシューズといったソフトな商品の充実を図る。ハードであるスポーツギアを「骨」として築き上げた強硬な経営基盤の上に「筋肉」となるソフトを鍛え上げ、企業としての健康的な成長を目指しているのだ。

楽しむ文化と社会貢献
2020年に200億円

 社員にも様々なカテゴリーのスポーツ体験を促し、「楽しむ」という文化を社内で育てている同社。自分たちが携わるブランドを「好き」という気持ちが販売店やユーザーに伝わり、多くの笑顔を作っている。
 また、創業当初から「ピンクリボン運動」を支援する同社は女性社員への受診推奨だけでなく、日本女子テニス連盟の主催大会にマンモグラフィーを派遣するなど、乳がん検診の啓蒙と受診率向上に寄与。スポーツを通じた社会貢献活動にも真摯な姿勢を貫き通す。
 再び東京が熱狂に包まれる2020年に売上200億円を目指す同社。楽しい「コト」から始まる「アメア・ワールド」は、どこまで広がっていくのだろう。

本社=東京都新宿区新宿6-27-30 新宿イーストサイドスクエア6F
☎=03-6831-2700
設立=1985年7月
資本金=4億9500万円
社員数=約190名
売上高=約150億円
事業内容=スポーツ用品・機器及び関連商品の製造・販売
http://www.amerjapan.com

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