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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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高橋建設(シリーズ No.1634)

こだわりをカタチにする防音工事のパイオニア
組立式防音室「ミュージックキャビン」シリーズ



髙橋 厚志 専務


 騒音による近隣トラブルやプライバシーの流出を防ぎ、物件の価値を向上させる空室対策の一つとしてニーズが高まる防音リフォーム。組立式防音室「ミュージックキャビン」シリーズで市場をリードする高橋建設株式会社(依田昭生社長)は、生活スタイルの多様化が進む中で、趣味や仕事にこだわりの空間を求める富裕層から圧倒的な支持を集める防音工事のパイオニアだ。
1979年に一般建築業として創業した同社が技術の粋を集めて開発した「ミュージックキャビン」は、予め工場で加工製作したパネルを現場で組み立てるパネル工法。移設が容易なだけでなく、組立式でありながら天井の梁や柱の形、窓やドアの位置などに合わせたオーダー施工が可能だ。



また、通常6帖で3~4日という短工期や工事騒音の低減も実現。「音を気にする時代」の救世主として、さらなる普及が期待される。
 こうした製品の性能や独自性だけでなく、下請け業者を一切使わずに受注から設計・施工・監理・納入までを一気通貫で行えることが同社の強み。優れた品質を維持・管理できる社内体制も評価され、「ミュージックキャビン」シリーズは2016年、「川崎ものづくりブランド」に認定された。
「当社のお客様はプロの音楽家や研究者の方も多く、こだわりと要求が多種多様でレベルも高い。それに応えられるモノづくりと工事の品質には自信があります」
 と話すのは、創業者である父君の後を受けて同社を率いる髙橋厚志代表取締役専務。防音工事専門業者の老舗として培ってきた顧客からの厚い信頼と安定した経営基盤、比類ない技術力を守り続けるリーダーだ。

下請け・代理店を持たず
自社責任で選ばれ続ける



「ミュージックキャビン」だけでなく、「ビルトインタイプ」の防音室も手掛ける同社は、個人住宅のオーディオルームや楽器防音室だけに留まらず、音楽スタジオや企業・大学の研究機関といったプロユース全般に対応。音響建築に精通するエキスパート集団として顧客目線を貫き、万が一、故障が生じた際には直ちに現場へ駆けつける丁寧なアフタフォローも富裕層から〝選ばれる〟要因である。

「答えは全て現場にある。現場は技術を成長させる糧です。お客様の好みを的確に汲み取り、最高の空間を提供するためにも当社は代理店を持ちません。自分たちで作り、自分たちで責任をもって売ることが創業時から貫くポリシーです」
 と、髙橋専務。建築にも空間における〝間〟やリズム感が不可欠だと考え、「音楽と共通している」という。
 今後は、個人住宅向けの「ミュージックキャビン」の販売や賃貸マンション向けの防音リフォーム事業をさらに強化し、人材採用も進めていきたいと話す髙橋専務。大手企業とコラボレーションした新商品の開発も視野に入れている。


【会社データ】
本社=神奈川県川崎市宮前区神木1―7―8
℡=044―853―0547
設立=1979年6月
資本金=2000万円
社員数=18名
事業内容=音響防音工事、映像スタジオ工事、大学・企業研究室、医療用防音設備工事、工場防音など
http://www.takahashi-kensetsu.co.jp

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