乳酸菌ブームの盲点。沈静化を尻目に
注目集める「乳酸菌生産物質」の存在
村田 公英 社長
一昨年来、乳酸菌配合を謳う様々な商品が市場を賑わし、ブームの様相を呈していたが、ここに来てその流行は萎みつつある様に見える。消費者も健康に寄与する「体感」が得られなければ継続購入はせず、潮が引くようにその商品から離れていくわけだ。
化粧品素材としても
有効成分を特定
代謝産物を網羅的に調査した、慶応大学先端生命科学研究所とヒューマンメタボロームテクノロジー社による2011年のメタボローム解析では、GABA始めイソフラボン、オルニチン、レスベラトロール等34のペプチドを含む352種類の発酵代謝物質が特定されている「乳酸菌生産物質」。
さらに一歩進んで、城西大学薬学部との共同研究の成果として、この物質の経口投与での皮膚バリアー機能改善の作用機序に関する「乳酸菌生産物質がモデルマウスの皮膚バリアー機能と水分含量に及ぼす影響」と題する論文が、昨年12月、スイスの科学ジャーナル誌「Nutrients」に掲載されるなど、確かなエビデンスを積み重ねている。
その続報としてこの程、機能関与成分「トリリノレイン」(保湿成分)を代表とする有効成分を発見。今年3月には幕張メッセで行われる日本薬学会で発表される予定で、同社と城西大学の共同で特許申請中だ。
化粧品素材としては既にフランスの商社経由で中国や欧州、中南米など、世界に大量に輸出されており、海外のドクターの視察も多く、やがて海外大手企業からの逆輸入で「乳酸菌生産物質」配合のサプリメントや化粧品が市場を賑わすことになりそうだ。
【会社データ】
本社=埼玉県和光市新倉5-1-25
℡=048-467-3345
創業=1969年4月
資本金=1000万円
事業内容=乳酸菌生産物質の製造・販売、研究・開発
http://www.koei-science.com
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