「健診」システムに特化して30年
孤高の道を歩むエキスパート集団
久野 泰次 社長
生活習慣病「予備軍」を対象に〝メタボ〟を視野に入れた「特定健診」が厚生労働省によって義務化され、10年が経つ。「早期発見と適切な治療によって〝がん〟は9割治る」といわれる昨今、とりわけ早期発見を促す「健診」の重要性が謳われ、予防医学への関心は幅広い年代層にまで浸透してきた。
株式会社アルファインターナショナルは、1989年の設立以来、医療関連の「健診」に特化したパッケージソフトウェアを開発。電子カルテや各種測定器などとの連携によって情報を一元化することで、多くの医療機関や企業、自治体が実施する健診業務の効率化をスムーズに支えてきた。
「会社設立当時は、世の中の『健診』に対する意識がまだ低く、『予防医学』という概念も未熟なものでした」
と、久野泰次社長は語る。久野社長は、上智大学を卒業後、東京電子専門学校で通信工学を学び、NECに入社。医療情報システムの部署に所属し、主に臨床検査システムの設計と販売促進業務に従事し、手腕を発揮する。
「好きなようにやる」社風
当社ならではの付加価値を
医療関連の分野で様々な経験を積んだエキスパートSEが集う同社。今後の開発にあたって、現在の社員数の倍ほどの人材が欲しいという久野社長は、社員の育成について「自由闊達にやってもらいたい」という考え方を持っている。
「時間の管理は社員に任せて、有給も好きな日にとってもらいます。きちんと仕事をして、利益を出してもらえていれば、それでよいのです。設立当時からこのスタイルで、普通の会社とは違うところかもしれません」
と、久野社長は語る。存分に実力が発揮できる社風は魅力的と言える。
来年早々に設立30周年を迎える同社。久野社長は同社にしか生まれ得ない「付加価値」の追求を思案する。
「一人ひとりの異なる正常値(個体の正常値)を導くシステムを確立させることが私の夢です。アルゴリズムの検証には膨大な時間がかかるでしょうが、AIなどの技術も視野に柔軟な発想から〝切り口〟を探りたい」(久野社長)
少子化、医療費の高騰など、私たちの健康を取り巻く環境はますます複雑化していく中で、同社は今後も進化していくだろう予防医学のあり方を見据えながら、新たな開発に注力する。
【会社データ】
本社=東京都港区三田1―3―33 三田ネクサスビル5階
☎=03―5446―5961
設立=1989年1月
資本金=3100万円
従業員数=28名
売上高=4億7000万円
事業内容=医療関連パッケージソフトウェアの開発・販売、医療関連ソフトウェアの受託開発、システム開発要員、販売促進要員の派遣
http://www.alpha-inter.co.jp
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