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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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大高建材 (シリーズNo.1787)

玄関ドア・サッシ修繕のカバー工法で47年の実績
内見→設計→発注→取付けの一貫体制が強み

髙橋 正周 社長

 障害者就労移行支援の一環として、点字を刻み込んだ全社員分の名刺を事業所に発注するなどSDGsの取り組みにも配慮するリフォーム・リニューアル工事企業、大高(たいこう)建材株式会社が今年12月、創業満47年を迎える。
 未だスクラップ&ビルドが時代の趨勢であった1973年12月の創業当初から、同社は集合住宅・オフィスビルや教育施設・医療施設・公共建築物などのビル用金属建材のリニューアル工事を専門に手掛けてきた。
 今でこそ省エネ対策が重視され、建物のリフォームにも同様の観点が求められているが、同社はこのテーマにいち早く着手し、経験を積み重ねてきたのだ。
 創業時から、既存の窓枠を残したまま古いガラス戸や扉を取り除き、新しいサッシを取り付ける「カバー工法」を導入。壁などの工事が不要なため、工期も1戸当たり1日で終了する、今では主流となった工法だ。


 とはいえ集合住宅の場合、各戸で開口部の経年変化の状態が異なるため、専門家による内見が必要になる。同社では、豊富な経験を生かして内見から各戸ごとのサッシの設計、サッシメーカーへの発注、取付工事管理までを一貫して行う。
 玄関ドアや窓・サッシの性能は年々進化し、気密性に優れた最新のサッシに付け替えることで、冷暖房効率や防音効果を高め、結露防止効果をももたらす劇的な改善が体感できるという。
 同社は社員数10名の少数精鋭ながら、全150世帯のマンション全戸のサッシ改修工事や全650世帯の玄関ドア交換工事を短工期で完遂するなど、その施工管理能力は折り紙付きだ。

需要拡大中のリフォーム業界で
一生ものの資格取得を支援


 協力施工事業者の応援も得て、本社を置く神奈川を中心に東京・千葉・埼玉の1都3県を施工エリアとする同社は、益々高まる需要に応えるために自社で施工も行える技術スタッフの採用・養成も進めている。
 現在同社を率いるのは、法政大学経営学部を卒業後空調コントロールシステム企業と外資系企業の2社の経理畑勤務を経て、2001年に同社入社。13年6月に創業者の父の後継として2代目代表に就任し、8年目を迎える髙橋正周社長だ。
 髙橋社長は創業50周年に向けての意気込みと、新入社員に寄せる期待について次のように話す。
「特殊な業界の中でも高い技術力を持つ当社は、お陰様で業績も安定していますが、エンドユーザーと直接触れ合う立ち位置を生かして新しい分野にもチャレンジしたい。社員には『失敗を恐れず挑戦しよう』と呼び掛けています。また、今後の新入社員には新設の施工管理技士資格取得支援制度を生かして、一生ものの技術を身に付けて欲しい」
 トライ&エラーを繰り返しても新しい需要を開拓しようという意欲的な同社。そのチームワークにはいささかの揺るぎもない。


[会社データ]
本社=神奈川県藤沢市高谷1-16
℡0466-26-5888
創業=1973年12月
資本金=2100万円
事業内容=金属製建具のリフォーム・リニューアル設計・施工・管理等
http://www.taiko-kk.biz

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