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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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鉄道軌材工業(シリーズNo.1790)

時代を超えて鉄道インフラを支え続ける
安心安全を繋ぐ軌道用品のレジェンド企業

飯田 記章 社長

 木製からコンクリート製へ――。今や主流となったコンクリートの鉄道用枕木を発明した外山繁太郎氏が、その研究開発を始めたのは1918年。今から100年以上前の画期的な発明から進化を続ける軌道用品の開発販売会社として、鉄道の安心安全な運行を支え続けているのが鉄道軌材工業株式会社だ。
レールが視界に入っても、軌道用品が認識されることは少ないでしょう。しかし、実際には電鉄会社や使う場所、用途によって製品の種類が異なり、組み合わせも多彩で実に奥が深い」
 と話すのは、昨年就任した飯田記章社長。3年前に入社する以前は大手自動車販売会社の営業マンとして自動車業界に25年間携わってきた。異業種から転身した当初、予想を超える製品の多彩さに驚いたという。


 外山氏によって同社が設立されたのは1955年。以降、枕木だけでなく、軌道用品を幅広く取り扱う会社へと変容し、レールと枕木を繋ぐ締結装置を中心に、脱線防止ガードホルダー、環境に配慮した再生プラスチックを使った踏切道、橋梁や高架における騒音や振動を低減させるための枕木や装置など、独自性に溢れる製品を開発してきた。
 9年前にはプラスチック製部品の安定供給を図るために日本軌材工業㈱を岐阜県美濃市に設立し、その後に物流業務も移管。両社が得意分野を生かしながら強固に連携することで、JR各社はもちろん、特殊性が高い私鉄各社のニーズにも柔軟に対応しているのだ。

人材採用で開発力復活
新たな業界リーダーへ


 また、飯田社長が「鉄道事業者以外ではトップクラスでしょう」と胸を張るのが、これまでに取得してきた特許の数である。
「もともと当社は80を超える特許や実用新案に裏付けされる高い開発力と技術力が売りで、開発することに面白さを感じ、積極的にアイデアを出せる人材を求めています。しかし、近年は技術者が試行錯誤できる環境が整わず、開発が滞っているように感じていました。アイデアを具現化するための環境を整備する必要性を強く感じています」(飯田社長)
 3Dスキャナーや3DCADの導入やFEM解析も活用し、様々なデータの抽出から活用に至るまでがシミュレーション化できる最新の開発環境を整えることに注力する飯田社長。今後は新しい検査機器や研究所設立など、さらに充実した設備投資も構想中だ。
 また、飯田社長が将来の夢の一つとして描くビジョンが、コンペティターが多い軌道用品業界を束ねる会社にすること。業界全体に残る旧態依然とした習慣を変革し、さらに収益性を高めることで従事する人材に還元したいと考えている。
 大正から昭和、平成、そして令和と、時代を超えて鉄道インフラを守り続けるレジェンド企業の新たなチャレンジに期待したい。


【会社データ】
本社=東京都中央区銀座8―20―33 銀座サンケイビル5F
☎=03―6260―6893
創業=1918年
資本金=3000万円
従業員数=15名
事業内容=鉄道用品の設計・製造・販売、コンクリート製品の設計・販売など
http://www.kizai.tki.co.jp

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