人の健康維持増進のために乳酸菌生産物質で
テレワークしている、働き者の腸内フローラ
村田 公英 社長
予想を上回る新型コロナウイルスの蔓延で、テレビ会議システムなどを使った自宅でのテレワークを余儀なくされている会社員が多い。その他、オンライン授業や遠隔診療など教育・医療分野でも、人と人との情報伝達の過程で、インターネット回線の果たす役割に寄せられる期待は、益々高まっている。
「実は、私達の健康を支える腸内細菌達も、パソコンやスマホこそ持ってはおりませんが、我々がテレワークをするためのインターネット回線に当たる通信手段として『自分たちが作った代謝産物』を持ち合わせています。腸内細菌達はその代謝産物を使って常に『会話』し、異物の侵入を感知・撃退したり、お互いの機能を補ったりして、人の健康のために健全な腸内フローラを保つ活動を日々続けているのです」
と、人々の活動を媒介するインターネット回線と腸内フローラが作る代謝産物の類似性を語るのは、各種乳酸菌群の共棲培養法の研究を続けて50年の歴史を持つ株式会社光英科学研究所の村田公英社長だ。
船舶緊急修繕のエキスパートとして100周年
自社の修繕基地開設に向けて社内改革推進
二宮 一也 社長
輸出入量における海上輸送の割合が実に99・6㌫(財務省貿易統計・国土交通省海事局換算)にものぼる「島国」日本にとって、船舶は命ともいえる物流手段。その命を守る船舶修理・修繕のエキスパートとして、安全安心な貿易を支え続ける株式会社横浜工作所が今年6月2日に創業100周年を迎える。
「故障した船を素早く直して長持ちさせなければ日本経済にとっても大打撃です。しかし、日本の主要な港である東京湾内で緊急修繕に対応できる場所や設備は非常に少なく、私たちが先頭に立って果たしてきた役割は大きいと思います」
と話す二宮一也社長は1992年に水産大学校機関学科を卒業。2007年から同社に中途入社し、常務取締役工務部長を経て昨年7月に社長に就任した。
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