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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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ケー・エス・エフ・サービス(シリーズNo.1762)

地域に健康と安心・安全を届け続けて25年
管理栄養士を擁する県内屈指の明治特約店

小林 康太郎 社長

 横浜・川崎エリアを中心に、県内で10店舗の牛乳宅配センターを展開する株式会社ケー・エス・エフ・サービス。㈱明治の特約店として県内上位の実績を誇る同社は今年、設立25年目を迎えている。
「宅配ビジネスへの異業種の参入も増えていますが、お客様との繋がりこそが当社の強み。明治をはじめとするメーカー各社のバックアップもあり、どんな厳しい経済環境下でも業績を伸ばし続けてきました」
 と話す小林康太郎社長は武蔵工業大学(現・東京都市大学)大学院を修了し、部品メーカーに就職。「モノ」が主役の技術畑で研鑽を積む傍ら、同社の創業者である父君から熱心な誘いを受けて10年前に入社した。

 四半世紀前の1996年に企業化して以降、安定した経営基盤を築き上げてきた同社は現在、約1万6000世帯に明治の乳製品をはじめとする様々な食品を届け、健康な暮らしに欠かせない存在として地域からの信頼を集めている。
「ますます高齢化が進む中、自治体とも協力しながら地域の見守りや防犯協力活動も行っています。常温で配達できるものを中心に商品領域を広げ、食だけでなく、地域の皆様が生活のサポートを安心して頼める窓口としての役割を担っていきたいですね」(小林社長)
 独自の保冷受け箱や蓄冷剤を使用し、商品の温度管理と衛生管理に最大限の注意を払う同社は、昼間(9時~17時)の時間帯にベストな状態で商品を配達できるシステムを実現。健康な食生活をトータルにサポートするため、社内に管理栄養士も常駐している。
「いくら健康や安心・安全を言葉で掲げても、知識豊富なお客様にご納得頂くには専門的な知識が必要です。そこで、商品の効能や、食育など食事の相談に応えられる専門的な人材が必要だと考えました」
 と小林社長。5年程前から活躍する同社の管理栄養士は、老人福祉施設などで開催される骨密度測定会やセミナー活動を通じて豊富な知識を還元している。

能動的な組織に進化中
配達スタッフへの感謝

 明治にも「カリスマ社長」として知られていた父君から8年前に事業を継承した小林社長。一昨年から外部研修を導入するなど、社員教育を通じた生産性向上を目指している。
「ゴールを共有する社員一人ひとりが既存の枠から飛び出すくらい能動的に行動する、ボトムアップ型の経営を目指しています」
 と話す小林社長は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く今日も、変わらず配達を続けるスタッフたちに感謝の思いが尽きない。
「極力お客様との接触を避けられる仕組みを作っていますが、それでも心配されているご家族はいらっしゃると思います。当社は当たり前のことをコツコツと頑張る『人』が主役であり、大切に守っていきたいと思います」(小林社長) 

【会社データ】
本社=神奈川県横浜市中区日ノ出町1―36 アクロス3F
☎=045―315―4395
設立=1996年5月
資本金=3000万円
社員数=170名(パート・アルバイト含む)
事業内容=食品小売・宅配、㈱明治特約店
https://ksf-s.com

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