創業70周年を迎えた包装資材の専門商社
若き新経営陣で100年企業へ突き進む
中島孝文社長(右)と崎山裕基取締役(左)
包装資材のトータルコーディネータ―として、上場企業を中心とする500社以上の取引先から信頼を集める東京紙業株式会社。創業70周年の節目を迎えた今年8月24日から、45歳の中島孝文社長を新たなリーダーとする経営陣の世代交代を断行し、100年企業へ力強いスタートを切った。
「従業員のモチベーションをさらに高め、その家族や友人の皆様に安心を提供するためにも絶対に『100年企業』を実現します」
と意気込みを語る中島社長は流通小売業から入社した転身組。BtoB、BtoCの20年以上に及ぶ営業経験だけでなく、新規店舗の立ち上げやマネージメント業務の経験も併せ持つ。
さらに、創業家から26歳という若さで取締役に抜擢されたのが崎山裕基経営管理部長。足掛け3年の工場勤務で製造現場を牽引してきた経験を生かし、経営陣と社員の橋渡し役も担う。
物流を止めない――
経営陣刷新の意味とは
また、創業時から「自社で生産した製品は必ず直接ユーザー様にお届けする」というモットーを貫き、全国各地に点在するクライアントの工場を営業マンが直接訪問。現場のダイレクトな意見を吸い上げることで包装資材の品質や納期、価格といった様々な問題解決への素早い対応を可能にしている。過去には、クラフト紙袋の採用で品質保持期限の延長という難題をクリアしたこともあるという。
「ユーザー様あっての仕事。どんな状況でも、私たちには供給責任があります」
と話す中島社長をはじめ、営業マン一人ひとりが忠実に継承している社訓が、「『梱包資材は全て東京紙業に任せるよ』と言って頂けることが最高の営業だ」という創業者の言葉。梱包資材がクライアントの商品や物流と一体になっていることをいち早く理解し、生産管理の一翼を担うことで商機を拡大してきた「ワンストップショップ」のビジネスモデルこそが同社の強みである。クライアントは膨大な品種の製品や副資材の発注・管理など面倒な作業から解放され、本業のモノづくりに専念できる。
「日頃から『この会社は誰のためにあるか』を社員一人ひとりに考えさせています。対象となる株主・経営者・社員・お客様・社会の5つがどれも重要。そのバランスは時代によって変わって良い。今は『物流を止めてはいけない』という社会的使命を実感しています」
と崎山会長が話すように、同社は現在、新型コロナウイルス感染の緊急事態に備えて2週間分の在庫を敢えて確保。「物流を止めない」という強い使命感と覚悟を体現し、クライアントからの期待に応えているのだ。
同社にとって、このコロナ禍においても大胆な経営陣の若返りを行った意味は大きい。100年企業へと向かうために、新しい発想と若さを生かした行動力でピンチを乗り越えれば大きなエネルギーが生まれる。
「営業先の洗い直しや積極的な人事交流など、70年間停滞していたことを一から見直すチャンス。次の波に乗った時には、非常に筋肉質な会社に変わっていることでしょう」(崎山会長)
梱包資材の困り事はホームページから問い合わせ可能。是非、新たな体制と使命で課題解決に貢献する同社に相談して欲しい。
【会社データ】
本社=東京都千代田区神田錦町3―15―10
℡=03―3293―5131
設立=1950年7月
資本金=2000万円
従業員数=51名
売上高=25億5553万円
事業内容=各種包装製品及び包装用資材等の製造販売
http://www.t-shigyo.com
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