多彩なゴム・樹脂製品とニーズをつなぐ〝人財〞を受け継ぐ工業用品の老舗専門商社 塩谷 信雄 社長
産業用ベルトのトップブランドを支える専門商社として、設立45周年を迎えたバン工業用品株式会社。昨年9月期に過去最高売上を記録するなど、さらに成長を続ける同社のルーツは明治末期まで遡る。「明治・大正の時代はベルトの素材が綿布しかなく、自社で織機を持って製造しながら販売していたと聞いています。当社には老舗商社として備える歴史と人間力、トップブランドを担うプライドと責任があります」 と話すのは、一昨年に就任した塩谷信雄社長。1971年に親戚関係の塩山ベルト㈱と藤田ベルト㈱が合併し、同社が新たに発足してから4代目のリーダーだ。
国内屈指のゴム製品メーカーと堅固な協力体制を築き、高い商品力と提案力を併せ持つ同社。各種工場設備や農業用に広く普及する伝動ベルトをはじめ、搬送ベルトや物流機器、各種ホース・金具など、実に多彩な商品群から一万を超える種類ものゴム・樹脂製の工業用品を提供している。「我々が取り扱う製品は、組込よりも補修・交換などリピートの需要が大きい消耗品。お客様との継続的なお取引が基本です。しかし、ニッチな市場で成長するためには、常に商品数を増やしていかなければなりません」(塩谷社長) 東京本社を基点とし、仙台と松本、群馬県の太田に営業所を構える同社は、およそ900社を超える東日本の主要特約店を中心に、機械メーカーなど200社以上のエンドユーザーとも信頼関係を醸成。「LINK UP」(=つなぐ)をテーマに、多様化するニーズと商品を結び付けることで着実に市場を広げてきたのだ。人と組織が育つ社内環境「全社全員」で喜び共有 そして今、塩谷社長が最も注力してきた「組織力の強化」が大成の時を迎えている。背景には、脈々と受け継がれる「社員は財産」という強い思いがある。「大切なのは、社員がいかに会社を愛せるか。社員が働きやすく、やりがいのある職場を作り、活発に発信し合える組織になれば会社は必ず強くなります」 と話す塩谷社長は常々、「上司には意見を述べ、部下には気を遣え」と社員に話しているという。対話を重視する風通しが良い社内風土と、勤続年数や年齢に関わらない公平な評価、適材適所の人材配置など、個人と組織を伸ばす環境が高い定着率にも繋がっている。 また、営業本部長として辣腕を振るっていた頃から「報連相」や「PDCA」の実践を徹底させてきた塩谷社長。社員のモチベーションと結束を高めていく中、3年に1度の海外旅行や、年に2回行う全社員参加のイベントとして、7月にボウリング大会、12月にはクリスマスパーティを行い、その中では「社長賞」や各種キャンペーンの表彰をしている。「当社の基本理念は『全社全員』。社員とその家族、協力会社の方々のために全社全員で苦労も喜びも分かち合いながら成長していきたいですね」(塩谷社長)【会社データ】本社=東京都中央区東日本橋2―27―1☎=03―3861―7411
設立=1971年7月資本金=4500万円従業員数=88名売上高=54億円事業内容=工業用ゴム・樹脂製品の専門商社http://www.vann.co.jp
[1回]
PR
http://ryugi.blog.shinobi.jp/%E5%95%86%E7%A4%BE%E3%83%BB%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E3%83%BB%E7%89%A9%E6%B5%81%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0/%E3%83%90%E3%83%B3%E5%B7%A5%E6%A5%AD%E7%94%A8%E5%93%81%EF%BC%88%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BAno.1302%EF%BC%89バン工業用品(シリーズNo.1302)