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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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飯田繊工(シリーズNo.1351)

「繊維を通じて社会に貢献する」
創業114年の染色加工会社

片平 晴夫 社長

大阪・淡路駅を出てしばらく歩くと巨大な煙突が姿を現す。約1万坪の広大な敷地を有する飯田繊工株式会社だ。
 1903年創業の同社はファッション・衣類用生地の製造・加工および販売を行う。スポーツウェアから肌着や下着、靴など幅広く展開しており、特に天然繊維を中心とした綿ニット染色の分野では業界トップクラスの生産量を誇る。
 ミズノ、ワコール、ワールドといった大手アパレルメーカーや高級ブランドメーカーを顧客に持ち、さらには北京オリンピック・ロンドンオリンピック日本代表選手の公式ユニフォームの染色・加工を手掛けるなど、その品質の高さは折り紙付きといえる。

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ムラタカンパニー(シリーズNo.1353)

高座豚の育種から分譲住宅、子育て支援まで
長年にわたり地元相模原の健全な発展に貢献


村田 崇 社長


神奈川県の旧高座郡地域で飼育され、昭和初期にはその食味・肉質の良さから薩摩黒豚と並んで全国的知名度を誇った「高座豚」。その育種の開発者を祖父に持つ、有限会社ムラタカンパニー村田崇社長は、現在では地元相模原を中心に分譲住宅を展開する不動産事業を経営している。

 1961年3月、高座豚を主体に畜産業を営む村田畜産として設立された同社は、高度成長期の相模原地域の都市化とともに次第に業態転換を図り、村田社長が後継する89年には梱包サービス事業を開始。社名もカタカナの「ムラタカンパニー」に改称した。

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城北化学工業(シリーズNo.1350)

多品種小ロットと在庫戦略が勝機を引き寄せる
「直観」で突き進む高機能化学添加剤メーカー


大田 友昭 社長

 二十一世紀最初の元旦、“その時”は突然訪れた――。父君が心不全で急逝し、入社して僅か1年、36歳の若さで事業を継承したのは城北化学工業株式会社大田友昭社長。同年9月の世界同時多発テロに始まり、ITバブルの崩壊やリーマン・ショック、そして東日本大震災と激動の15年を独自の哲学と「直観」で乗り越えてきた。
「試行錯誤を繰り返しながら、自分の身に起こる事には全て意味があると捉え、それを『直観』で把握するという方法論を確立しました。経営の現場で予測不能な事態が起きても、自分の『直観』だけを信じて只々前に進む。父からは経営について何も教わっていませんが、今思えば、それが良かったのかもしれません」
 と大田社長。自らの性格を「激動が好き」と評すように、数多の苦難もまるで楽しむかのように前進を続け、同社の業績は6年連続で過去最高売上を更新中だ。

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呉(おう)建築設計事務所(シリーズNo.1349)

広い視野で〝気が利く〟一級建築士事務所
居心地の良さとトータルな建築設計を提案


 呉 日煥 社長 

「建物は居心地の良さが一番大事。私は『なぜ人は、その場所に居心地の良さを感じるのか』に興味があります。設計という仕事には〝人〟に対する関心が生きてくるのです」
 と話すのは、有限会社呉建築設計事務所呉日煥社長。1987年に起業してから29年間、中野の地で建築設計事務所を営んでいる。
 韓国在日二世として長野県南佐久郡で生まれた呉社長は幼き頃、土木と製材の事業を営む実家の片隅で図面を書き、その面白さに心を奪われる。やがて芝浦工科大学建築工学科を卒業し、医療福祉建築で名高い建築設計事務所に入社。意匠と構造の双方に通ずる設計のイロハを学んだことが自身の提案に生かされている。

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東洋ホイスト(シリーズNo.1348)

福岡を代表する荷役機械メーカー
社会貢献企業を目指して



東谷 典章 社長

 8期連続経常利益率10%超え、今年3月には17.6%(売上34.9億円)を達成した優良企業が福岡県糟屋郡にある。重量物を吊り上げ搬送するホイスト・クレーンを中心に、各種荷役機械を製造販
売する東洋ホイスト株式会社だ。
 今年で社長就任から10年目を迎える東谷典章社長
 好調の秘訣を尋ねると、「社員の意識改革に注力してきたことが実を結びました。『ものづくり』は『人づくり』であり、会社のルールに基づいて社員が成長してきた結果です」
 と話してくれた。

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