人と人との結びつきを大切に――
多彩な引き出しで急成長する繊維資材商社
平安時代から腕利きの織物職人たちが集い、高級絹織物「西陣織」発祥の地として知られる京都・西陣エリア。今も織物産業の老舗業者が軒を連ねる中立売通に本社を構える株式会社丸進は、洋服にアクセントをもたらすリボンやレース、組紐、ブレイドといった繊維資材の専門商社として設立から70年超の業歴を重ねている。
「当社の仕事は対面販売がメイン。常に人と人との結びつきを大切にし、営業部門を中心とする社員たちの頑張りによって今日まで生き残ってこられました」
と話す野澤孝康社長は立命館大学を卒業後、アパレル会社で4年間勤務し、「JICA」の青年海外協力隊にも2年間参加。7年前に4代目の社長に就任し、創業当時から脈々と受け継がれている「人と人との結びつきを大切にする。」という言葉を社訓として定めた。
交通誘導で「安心して任せられる警備」を提供
働き易さの追求で最高のパフォーマンス引き出す
住宅街でのガス・水道などの工事現場や大型トラックの出入りが激しいスーパーのバックヤードなど、普段あまり意識しないが私達の生活に身近な所で、交通誘導警備の果たしている役割は意外に大きい。きびきびした動作の交通誘導には自然に従うし、ましてその警備員が目配り・気配りの行き届いた女性なら、「ご苦労さま」の一声も掛けたくなるものだ。
1993年5月、ガス工事会社・㈱タナカの警備事業部門として発足し、業容拡大に伴い97年4月に分離独立した都市総合警備保障株式会社(設楽三恵社長)。「隊員」(所属警備員のことを同社ではこう呼ぶ)の働き易さの追求をモットーに職場環境を整え、現場での100㌫のパフォーマンスを引き出すことで「安心して任せられる警備」を提供する、小粒ながらも顧客に選んでもらえる交通誘導専門の警備会社だ。
建設廃材の収集運搬・中間処分で48年の実績
強い仲間意識で「OneTeam」を形成
東日本大震災後の復旧に当たって宮城県東松島市では、市が日当を支給して仮設住宅に暮らす被災者の大勢が参加し、膨大な瓦礫の分別処理を手作業で行い、リサイクル率を高めることで処分費用の大幅なコスト削減を実現。その後の復興のスピードアップに大きく貢献したという感動的な事例がある。
建設廃材の丁寧な分別がいかに大きな価値を生み出すかを証明する事例だが、その建設廃材の収集運搬・中間処分業に3世代に渡って携わり、今年11月創業48周年を迎えるのが、埼玉県所沢市の環境貢献企業・株式会社タイセイリサイクル(千田英浩社長)だ。
エッジワイズコイル製造のリーディング企業
日本の水力発電を支える〝技術と創意の三谷〟
資源が乏しい日本において、貴重な純国産のエネルギーとして近年再び注目を集めている水力発電。京都府宇治市に本社を置く株式会社三谷合金製作所は、水力発電機に欠かせないローター(回転子)に用いられる「エッジワイズコイル」の製造会社として、国内トップクラスの技術と実績を誇っている。
「河川と山地に恵まれた地形を最大限に活かすことができ、極めてクリーンな水力発電は日本に適しており、エネルギー問題の救世主になり得る発電方式だと思います。私たちは、電力という『世の中に無くてはならない仕事』に携わる誇りと責任感を持ち、たゆまぬ創意工夫を続けています」
と話すのは、2代目の三谷哲男社長。1996年に創業者である父君の後を受け継いで以来、〝技術と創意の三谷〟と謳う同社のモノづくりを四半世紀近くにわたって牽引している。
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