木のある住まいを支えて創業100周年「ウエスタン・レッドシダー」専門販売会社
渡辺 昭 会長
その名の通り、貯木場や木材関連の企業が軒を連ねる新木場。駅前広場に立って周囲を見渡すと、ひと際目を引く建屋がある。1918(大正7)年の創業から今年で100周年を迎える高広木材株式会社の社屋はショールームも兼ね、色鮮やかな草花が茂る庭を抜けて扉を開ければ、爽やかで心地よい木の香りが出迎えてくれる――。 外装やデッキ、内装に使われているのは北米の先住民族に「生命の木」と謳われ、トーテムポールの材料でもあるヒノキ科ネヅコ属の針葉樹「ウエスタン・レッドシダー」。同社は、このカナダ原産「レッドシダー」を日本に普及させるため、約30年前から専門会社として製品の供給を開始した。
腐食や虫害に強く、断熱性能に優れるだけでなく、針葉樹の中では寸法安定性が高いレッドシダーは密度が低く軽量な上、塗装仕上げも容易。均一で美しい木目と温かい色合いは建築家のデザイン心を刺激する。「石油化学製品に囲まれた住まいが増える中、レッドシダーの良さを伝えるためには自分たちが使わなければ説得力が無い。庭には木を引き立たせる草花を植え、自然の温もりに包まれた暮らしをイメージして頂けます。20年以上の経年変化も確かめて頂きたいですね」 と話すのは渡辺幹夫社長の実兄であり、先代社長として21年前に同社屋を建設した渡辺昭会長。東京木材問屋協同組合の理事長も務め、日本における木材需要の振興に寄与している。
[1回]
http://ryugi.blog.shinobi.jp/%E5%95%86%E7%A4%BE%E3%83%BB%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E3%83%BB%E7%89%A9%E6%B5%81%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0/%E9%AB%98%E5%BA%83%E6%9C%A8%E6%9D%90%EF%BC%88%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BAno.1592%EF%BC%89高広木材(シリーズNo.1592)