復権に挑むアルミニウム表面処理の総本山
信頼の技術と品質は宇宙、そして未来へ!
表面を酸化させて人工的に膜を作ることで、アルミニウムの耐食性や耐摩耗性を向上させる「アルマイト」。その歴史と共に90年の業歴を積み重ね、全国に存在する多くのアルマイト加工処理会社のルーツとして技術の進化をリードし続けているのが理研アルマイト工業株式会社である。
「釜や鍋、弁当箱といった様々な家庭用製品にも用いられてきた『アルマイト』は人間の知恵と研究努力によって、いまや宇宙にまで活用の場が広がっています。アルマイト加工処理業界の『総本山』である当社の強みは、やはり技術力です」
と話すのは、昨年12月に7代目のリーダーに就任した三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)出身の上野翼社長。現会長である宮川美和子氏から「会社に新しい風を吹かせて欲しい」と同社の経営を依頼されて入社し、その技術力に秘められている無限大の可能性に魅了されたという。
業界最良のクオリティーを追求して30周年
正社員100㌫「プロ家庭教師のジャンプ」
人気のアルバイト職種として根強い家庭教師。21世紀に入って求人媒体の主流が紙からインターネットへと移行し、複数の派遣会社に一括登録できるWebサイトが濫立する家庭教師派遣市場で、業界最良のクオリティーを追求するために真っ向から戦いを挑み続けている会社がある。家庭教師全員を正社員として採用する「プロ家庭教師のジャンプ」だ。
「会社に行かなくても登録した瞬間に採用され、面接もせずに『場所が近いから』という理由で派遣先を紹介される方法は、クオリティーの追求とは無縁。派遣会社の差別化も不可能です」
と話すのは、今年で創業から30周年を迎えた株式会社ジャンプジャパンの海藤敦社長。東北大学文学部を卒業後、予てから志していた教育者としての道を歩むべく同社に入社し、2015年から代表を務めている。
当初はアルバイトも併用していた同社だが、およそ10年前から完全正社員化を実践。人件費抑制という時代の流れに逆行してでも貫いてきた、業界では稀有な戦略が着実に利用者からの信頼を集めるとともに、社員の成長を促進してきた。
「アルバイトでは、いくら優秀なプロ家庭教師がいても自己完結。当社は社員たちが一緒になって、派遣先から持ち帰ってきた新しい教え方や教材などの情報を共有することで、ワインやウイスキーのように〝掛け算〟で質を高め合っているのです。比べれば見た目以上に質の差を実感して頂けるでしょう」(海藤社長)
発達障がい支援が強み
中高年の採用にも注力
また、「100㌫正社員化」という同社の強みは、家庭教師を本当に必要としている利用者層の多様化とマッチした。集団教育が難しく、アルバイト家庭教師には負担が大きい発達障がいや学習障がいを持つ生徒たちの指導だ。
「発達障がいの生徒たちの中には、個性が強いだけで勉強さえできていればストレスの増幅が抑えられたはずの子供もたくさんいます。彼らを指導するためには、生徒一人ひとりに合わせた教え方や教材などを入念に準備する時間が必要。経験豊富な正社員教師だからこそ対応できる〝ご縁〟だと思っています。『我々がやらなければ、一体誰がやるのか』という強い使命感で取り組んでいます」(海藤社長)
いまや全体の約7割、新規では実に9割以上が発達障がいなどを抱える生徒だという同社。少子化の時代を生き残っていくためにはさらに質の高い人材の確保が急務だと考える海藤社長は、理念を共有する新たな人材を求めている。注目するのは、これからリタイヤを控えて第2の人生を模索する中高年の世代である。
「子どもの個性がますます多様化していく中で、AIが登場しても人間が人間を教える仕事は最後まで残る。一番難しい自分の子育てを終え、当社と同じ『誰かの役に立ちたい』というベクトルを持つ方に社会で得た様々な経験を還元して頂きたいですね」
と海藤社長は語る。
【会社データ】
本社=東京都渋谷区道玄坂2―10―7 新大宗ビル2号館6F
☎=03―5728―3777
設立=1989年3月
資本金=3230万円
従業員数=約100名
事業内容=家庭教師派遣業
https://www.jump-japan.co.jp
学生から社会人まで、セブ島英語留学生をサポート
年間1000人のグローバル人材育成目指す
リゾート地としてお馴染みのフィリピン・セブ島。一方で、海外からの英語留学生の受け入れにも積極的に取り組んでいる。韓国では、欧米留学前や転職前のセブ島への英語留学が既に盛んだという。
そんな中、セブ島に100校以上ある英語学校から厳選したトップ15校との提携を完了し、英会話力を身に付けたい学生やキャリアアップを目指す社会人向けに、セブ島英語留学サポート事業を開始したのが、2019年2月1日設立の株式会社グローバルクリックの薗田浩樹社長だ。
外資系企業勤務時代の14年から個人事業としてセブ島英語留学サポートを手掛けていた薗田社長は、一人でも多くのグローバル人材を育てたいとの思いから、米国大手広告代理店CFO退任後同社を設立した。
社員の若さで成長と変革、学びを続ける
リノベーション工事のエキスパート集団
老朽化したビルやマンションの安全性を高め、資産価値を再生する改修工事。東日本大震災以降、ますます需要が高まる中、千葉市に本社を構える株式会社ストラクスは、リノベーションを中心とする改修工事のエキスパート集団として大手ゼネコン各社の信頼を集め、右肩上がりで業績を伸ばしている。
「新築と異なり、改修工事は別のフロアにテナントが入居しているケースが多く、音や匂い、資材の運搬方法、作業車の駐車など、気を配らなければならないことが多い。私たちは創業から改修工事に専門特化し、トータルに施工・管理を一貫して担えることが強みです」
と、自社を分析する山本克己社長は、阪神淡路大震災が発生した1995年に同社を創業。協力会社が集う「ちどり会」は、社員2人で創業した当時のアパートの名称を採用したという。
総合CAEソリューションの提供で多分野に貢献
来たる6月5~7日開催の防災産業展に、火災解析、避難シミュレーションソフトを出品する、2006年設立の株式会社CAEソリューションズ。
今木敏雄社長は、「動力炉・核燃料開発事業団」で原子力安全解析技術に携わった後、同社を設立。CAE製品で、航空宇宙・造船・建築・医療産業・生命化学計算等、多様な分野の製品開発に貢献する一方、スーパーコンピュータ「京・FOCUS」を駆使して、受託解析も行っている。
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