植毛がもたらす喜びは外見の毛髪量を補えることだけではない――。昨年11月に発行された1冊の公募雑誌に、数々の目に見えない喜びと期待がユニークなキャッチフレーズとなって寄せられた。
これぞ世界が称える「TSUGE」の品質!
パイプを極めた〝レジェンド〟職人集団
世界中のパイプスモーカーから寵愛を受ける「TSUGE」の刻印。その一本のパイプには職人たちの技と情熱が注ぎ込まれ、比類なき価値と至福の時間が凝縮されている。
「職人の世界には〝人生を極める〟という魅力があり、作品が彼らの思いを語ってくれます。当社には、モノを作る人を大切にする伝統と職人たちのチャレンジ精神が受け継がれています」
と話す、株式会社柘製作所の柘恭三郎社長。創業者である父・恭一郎氏が掲げた「職方商人(しょっかたあきんど)」の精神を貫き、日本のパイプ文化と共に80年近く歩んできた同社の歴史と品質、スモーカーからの信頼を守り続ける。
「TSUGE」の名を世界に轟かせたのがフリーハンドパイプ「イケバナ」シリーズ。勤続60年以上の〝レジェンド〟職人が一本一本細心の配慮で作る逸品は、その美しさ、掌に心地よく馴染むフォルムで各国のコレクターを魅了している。
地中海沿岸に生息し、極めて採集困難な「ホワイト・ヒース」(ツツジ科エリカ属の常緑低木)の根瘤(ねこぶ)を使う商品は、一本250万円の超高級品もある。季節を覚えさせるために1年間寝かせてから加工するなど、素材にも徹底的にこだわる。
卓越した職人技と高精度な木工機械を駆使した1000分の1㍉単位まで精密な技工で、パイプや煙管(きせる)といった喫煙具だけでなくステッキ、万年筆などの木製高級品も製作する同社。英国の高級ファッションブランドと喫煙具の販売代理契約を結び、この程、たばこの葉や灰を押さえる道具「ガゼット」のOEM生産で独占契約したニュースは業界を驚かせた。
「厳しいスペックに応えられる職人たちの技術と感覚が評価されました。日本人は、どんな些細な事でも品質を見極められる確かな目を持っています」(柘社長)
アジア唯一の〝騎士(ナイト)〟
たばこ好調で増収増益
ドイツのたばこ学会からアジアで唯一、「パイプの騎士」の称号を受けている柘社長は、自社ブランドだけでなく世界各国から高品質な商品を取り揃えてパイプの普及に貢献。1985年に輸入たばこの販売も開始し、日本における喫煙文化の発展をリードしている。
「文化的背景を理解すれば嗜好品としてのたばこの価値は高まります。あらゆる人や物に感謝し、付加価値向上への挑戦を続けます」
と話す柘社長は昨年10月、1900年代初頭のロンドンをイメージしたアンティーク調のショールームを社内に開設。バーカウンターも設置し、社員や取引先が語らいながら酒とたばこの密な関係を体感している。
400種類以上の輸入たばこや葉巻のほか、経済的に自分好みの喫煙ができる「手巻きたばこ」も販売する同社。愛煙家のニーズを的確に捉えて増収増益を続け、健康志向や増税などで逆境と言われる市場でも、「TSUGE」のブランド力はさらに高まっている。(谷)
【会社データ】
本社=東京都台東区寿4―3―6
☎=03―3845―1221
創業=1936年3月
資本金=4500万円
事業内容=パイプを中心とする喫煙具類、たばこ、筆記用具、ステッキ、象牙製品、装身品などの輸入・販売・開発・製造
http://www.tsugepipe.co.jp
少子高齢化社会に寄与する即戦力を養成!
建学の精神「人類の健康と福祉に貢献する」に則り、少子高齢化社会に寄与する〝即戦力〟を養成する高崎健康福祉大学。1936年に須藤和洋裁女学院として創立し、群馬女子短期大学を経て01年に男女共学の4年制大学として誕生した。付属高校はスポーツにも注力し、甲子園常連校として知られている。
「現在、多くの大学は18歳以下の人口減少に伴って大学入学者が激減する『2018年問題』に直面しています。競争は更に激化しますが、カタツムリのように縮こまらず、当校は攻めの経営を続けていきます」
こう力強く話すのは須藤賢一理事長(農学博士)。少子高齢化社会を見据えて4年制大学への移行に奔走し、今日の礎を築いた立役者だ。
医療・福祉・教育を専門とする4学部(人間発達・健康福祉・保健医療・薬)7学科と大学院を設置する同校。各学科1学年100名以下の少人数制を採用することで、質の高い教育を実現している。最新設備を積極的に導入し、学習環境の整備にも尽力。学生寮も備えるなど、学生生活のサポート体制も整えている。
就職支援にも定評がある。卒業生の就職先は医療機関や民間企業など様々。学科ごとに国家試験対策委員会を設け、資格取得支援も手厚い。看護師や薬剤師などの合格率は90%超だ。
「学生は明確な目的を持って当校に入学している。結果が出るまでフォローするのは当然の責務です。それだけでなく人間としてきちんとしたものの見方ができ、利他の精神を持つことのできる、責任ある社会人を育て上げます」(須藤理事長)
グローバル教育にも熱心な同校。海外の4大学と提携し、交換留学制度も設けている。4月からは全編英語の講義も開講予定だ。
10月に付属クリニック開院
農学部開設で地域を支える
文武両道を目指す同校は部活動にも注力。18年の平昌オリンピック出場を目標にスピードスケートの選手育成に取り組んでいる。
北海道大学大学院農学研究科博士課程修了後、農林水産省森林総合研究所で木材の化学成分を分析する大型研究に従事していた須藤理事長。創立者の須藤いま子氏の跡を継ぎ、研究の道を離れて教育者として約20年間歩んできた。年3回、付属幼稚園から大学まで教職員が一堂に会する全体集会を開き、経営戦略や事業構想を語るなど、開かれた大学運営を推進している。
10月には大学付属クリニックが開院予定。地域医療に貢献しながら、学生に実践的な学びの場を提供するのがねらいだ。他にも、全国的に珍しい大学院での助産師育成にも取り組む。
須藤理事長は展望を話す。
「将来的には県内の大学としては初となる農学部を開設し、地域を支える一助になりたい。大学院の充実化も図り、研究にも力を注ぎます。地域における真の基幹大学を目指し、今後も役割を果たし続けます」(森)
【大学データ】
住所=群馬県高崎市中大類町37―1
☎=027―352―1290
創立=1936年2月
学生数=2271名
学部=人間発達学部・健康福祉学部・保健医療学部・薬学部・大学院
1961年の設立以来コンタクトレンズの製造・販売を手がける株式会社アイレ。17年前からは海外の協力工場に製造を委託し、コンタクトレンズの販売を手がけている。
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