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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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㈱論客商売(シリーズNo.990)

中小企業経営者の迷いを断つ!
ドラッカー経営論に基づくコンサルティング
塩谷 隆一 社長
 全国に約385万社存在する中堅・中小企業。その経営者のほとんどが、事業承継や資金繰り、人事労務など経営上の様々な悩みを抱えている。
「権限の分散された大手企業とは異なり、中小企業の社長はマネジメントを担う『経営者』、新事業(イノベーション)を創造する『企業家』、資産を運用する『投資家』の役割を一手に担わなくてはならない。安定経営のためには、利害の対立する3つのバランスを適正に保つことが肝心です」
 こう話すのは、中小企業向けの経営コンサルティングを手掛ける株式会社論客商売の塩谷隆一社長だ。
 製造業や建設業、飲食業など業種業界を問わず様々な支援実績を有する同社。『マネジメント』で著名なP.F.ドラッカー氏の経営論を取り入れつつ、塩谷社長独自のノウハウを生かしたオーダー型のコンサルティングを強みにしている。
 売上改善など表面的な問題ではなく、各企業の課題を根本から探し、解決の道筋を提示するのが同社流。顧客の経営を軌道に乗せたら早めに顧問契約を解消するのが当然の責務と考え、顧客の負担を低減するため費用も安価に設定している。
 また、企業の倒産を反社会的な行為ととらえる同社は、倒産を技術的に防ぐ方法論も提供している。
「経営者が責任を自覚していれば倒産はほぼ確実に防げる。事業の継続が困難になった時は、廃業やM&Aを選択する方が幸せになれることも少なくありません」
 と塩谷社長。続けて、企業が長く存続するためには従業員や協力会社、顧客など、すべてのステークホルダーが共有できる目標や存在意義が不可欠と語る。
「単なるきれいごとではなく、企業理念を明確に設定することは成長の原動力になります。また、経営者は個人的な目標も掲げるべき。最近は欲のない社長が多い。『65歳で1億円の資産を貯めてハワイで暮らす』。これは分かりやすい例えですが、苦労の絶えない経営者こそ〝社長マインド〟を強く持ち、社業へのモチベーションを高めてほしいですね」

自らの経営者経験も生かし
経営者の気持ちを楽に

 塩谷社長は立教大学経済学部出身。経済学者の道を模索するも、卒業後は父君が経営する設備工事会社に入社し、昼は現場でアシスタントを務めながら夜は専門学校の設備工学科で学んだ。30年を超える勤務の中で取締役・常務取締役・代表取締役を務め、11年7月にM&Aで全株式を譲渡し退職。経営コンサルタントして独立の道を選んだ。
「会社の売却にはネガティブな印象がありますが、最善の選択だったと考えています。私にとって論客商売は『自己実現』の1つ。中小企業の経営を探求し、知識や経験を生かして社会に貢献したいと考えました。今後も苦しんでいる中小企業経営者の気持ちを楽にしていきたいですね」(森)

【会社データ】
本社=東京都大田区多摩川1―7―7
☎=03―6715―0610
創業=2011年7月
資本金=300万円
事業内容=経営コンサルティング、セミナー講師
http://ronkyaku.jp

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㈱川口鉄筋(シリーズNo.989)

県内屈指の実績と一貫体制で建造物を強化
地域と若者の未来を築く鉄筋のプロ集団
川口 篤史 社長
 建造物の強度を高めるため、コンクリートの中に埋め込まれて基礎の骨組みとなる鉄筋。栃木県大田原市に本社を構える株式会社川口鉄筋は、工事業務だけでなく組立や加工、積算までを一貫体制で手掛ける〝鉄筋のプロ〟として、大手建設会社をはじめとするクライアントから確かな信頼を集めている。
「鉄筋工事は、建物を建てる際に最も重要で難しい工程の一つです。鉄筋は最終的にコンクリートに隠れて見えなくなりますが、組み上がった建物の出来栄えを見ると、いつも感動します」
 と話すのは、川口篤史社長。若干18歳で職人の世界に飛び込んで以降、鉄筋工事の面白さに魅了されながら、匠の技術を磨いてきた。
 そして1997年に同社を創業し、県央以北の地元周辺地域を中心とするビルやマンション、工場、公共施設といった鉄筋コンクリート造の建築工事で着々と実績を構築。さくら市に2つの自社加工場を有して現場ニーズに適した鉄筋を供給するとともに、橋梁など土木工事でも経験を積み重ね、鉄筋組立の多彩な技術とノウハウを培ってきた。「『七人の侍』のように高品質な仕事を極めるプロ集団として地域に信頼され、貢献できる会社を目指しています。そのためにも毎日が勉強です」(川口社長)
 県内だけでなく東北地方や東京都内にも活躍の場を広げ、昨年は宮城県石巻市の震災復興にも貢献した同社。栃木県内でも、今年3月に完成した某小学校の校舎新築復旧工事に鉄筋工事で参画し、その実力を遺憾なく発揮した。

人と夢を育てる会社へ
〝感謝できる〟人材求む

 創業当時、地元の建設会社を一軒一軒訪ね歩く〝飛び込み営業〟からスタートした川口社長。自身の経験から、若者が持つパワーと可能性に大きな期待を抱き、人材育成に力を入れている。
「ただひたすら一生懸命頑張ってきたことが『次もお願いしたい』というお客様からの信頼を頂き、少しずつ人脈が広がってきました。若い時に、がむしゃらに一つの事を追い求めれば必ず実を結びます」(川口社長)
 いわゆる「3K」と呼ばれる鉄筋工事業界で職人の高齢化が進む中、人材不足の懸念を解消するため、川口社長は就労環境や待遇の改善を自社で実践。業界内で模索される教育プロジェクトに講師として社員を派遣することも検討している。
「人に自慢できる建物に携わることは大きな誇りです。私自身が〝親方〟に憧れたように、若者が夢を持てる職場にすることを意識しながら社員と接しています」  と、語る川口社長。研修旅行など教育も兼ねたイベントを積極的に企画し、社内には明るく風通しの良い雰囲気が醸成されている。
 人と人との繋がりによって業績を伸ばし、協力業者を含めて約50名体制にまで成長してきた同社。昨年から新卒採用を開始し、県内外を問わず〝感謝できる〟若者を求めている。  (谷)

【会社データ】
本社=栃木県大田原市住吉町2―19―4
さくら営業所=栃木県さくら市喜連川高山5352―6
☎=028―611―3305創業=1997年8月
資本金=1000万円
事業内容=鉄筋の加工取付工事
http://www.kawaguchi-tekkin.com

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北信土建㈱(シリーズNo.988)

「小さくともプライドある会社」を合言葉に
野澤 渉 会長
 長野と東京を拠点に建築・土木工事を請け負う北信土建株式会社。創業108年の歴史と信頼を誇る建設業者として、民間の各種工事だけでなく、公共施設も多数手掛けている。その確かな施工力は、発注者から「北信土建なら安心」と評判が高い。
 同社の経営は規模拡大ではなく内容重視。建設産業の隆盛期から将来の厳しい道のりを予見し、「社員が安心して働けるように」と、安定経営の策を講じてきた。
 本業に加えて首都圏では不動産開発事業に取り組み、新宿など都心に1000坪を超える土地を確保。その開発床面積は延べ3000坪に及ぶ。これが奏功し、今では自己資本比率も60%を超え、実質無借金経営を6年続けるなど、安定経営を実現。社会的信用も厚い。
「社員は家族と同じ。『小さくともプライドのある会社』を合言葉に、役職員全員が一丸となって仕事をしています」と話す、野澤渉会長。 
 全社団結して次の時代に立ち向かい、今後も地域の発展に貢献して行く。(谷)

【会社データ】
本社=長野県長野市中御所3―7―14
☎=026―226―2808
東京支店=東京都大田区下丸子2―20―1
☎=03―3758―2411
資本金=1億5000万円
事業内容=建築工事・土木総合建設業及び不動産開発
http://www.hokushinn.co.jp

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㈱ウイニング(シリーズNo.987)

次世代を見据えた豊かな農業を!
鎌田 博 社長
 記録的大雪にゲリラ豪雨――。近年顕著な天候不順が農作物の生育に大きな影響を与えている。
「工業製品とは異なり、農作物は生き物。異常気象が続けば、将来的に食料の供給が難しくなってしまう」
 株式会社ウイニングの鎌田博社長は警鐘を鳴らす。
 今年で創業10周年を迎えた同社は、新鮮なアメリカ産ブロッコリーを産地生産者から直輸入。東京・大阪・九州に配送拠点を展開し、全国の大手スーパーマーケットや卸売業者などに販売している。少数精鋭ながら業界有数のシェアを実現する秘訣は、ITを駆使した業務効率化にもある。
 京都大学農学部卒業後、大手総合商社に入社した鎌田社長。これまで世界55カ国に渡航し、海外青果物一筋に40年以上のキャリアを積んだ。東日本大震災が大きな転機となり、農業の未来を探るようになった。
「農業は地球全体の恵みであり、環境問題や自然災害と不可分。食料ロスを削減するなど現状を改善し、次世代のために今何をすべきか考えて行動しなくては。対策は急務です」   (知)

【会社データ】
本社=東京都府中市宮西町2―9―5 岡嵜ビル2F
☎=042―330―5580
設立=2004年11月
資本金=1000万円
事業内容=青果物の輸入・物流・販売
http://wining.co.jp

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㈱ビーティス(シリーズNo.986)

災害から企業のITシステムを守る防波堤
新展開、路線バス検索システム「もくいくぅ~」も
高野 元 社長
「運賃の支払い方法が分からない」「目的地の最寄りバス停が分からない」「到着時間が分からない」など、地方の路線バス利用には様々な不安がつきまとう。その不安を一気に解消する路線バス専用目的地検索クラウドシステム「もくいくぅ~」が評判を呼んでいる。株式会社ビーティス(高野元社長)が、北海道大学、十勝バスとの産学連携により今年4月にリリースしたスマートフォン向けシステムだ。
「地方の路線バスは無くてはならないインフラ。観光客やビジネス客など新たな顧客層を獲得することで路線バスの経営が安定すれば、少子高齢化で衰退する地方を活性化する町おこしにも繋がります」
 と高野元社長はその開発意図を語る。
 利用者は無料で、バス会社には運行本数に応じた月額料金でサービスを提供。各バス会社で画面デザインの管理が可能で、今後は英語やタイ語の表記にも挑戦、海外からの観光客にも対応する構えだ。
 2001年、IBMiのバックアップ&リカバリー事業に特化した会社として㈱ビーコンITより分離・独立してスタートした同社。以来情報セキュリティと事業継続を二本柱に、日本国内のシステム二重化環境サービスを提供して業容を拡大してきた。
「阪神・淡路大震災以来、システムの二重化の必要性が認識され始めました。我々は災害やシステム障害などの事態からお客様の大切なデータを守り、バックアップ機により、ITシステムの継続運転を可能にしています」(高野社長)
 同社は情報セキュリティの確保と維持のために2008年に「ISO27001」を、2013年には技術サービスの品質向上の一環として、事業継続マネジメントシステム「ISO22301」の認証を取得している。
「ISO22301の認証取得で得たノウハウを当社取引先中小企業にも安価に提供していくことで、BCP支援企業としての役割を果たしたい」
 と、高野社長。

事業継続を土台に
社会継続も視野に

 近年では、2011年3月11日に発生した東日本大震災を契機にBCP(事業継続計画)策定にも取り組んだ同社。「紺屋の白袴」とならぬよう自ら実践する姿勢は好感が持てる。
 設立14期目を迎え、今年は勝負の年と語る高野社長。サービスをより一層浸透させて、多様な企業に手軽にサービスが提供出来る体制を整えていくという。
「従来の事業継続はもちろん、今後は『継続できる社会』の実現という観点でも活動の幅を広げたい」
 と語る高野社長。その一環として開発したのが、冒頭に述べた「もくいくぅ~」。今後も、社会継続の理念の具体化を目指した、新展開が目白押しだ。(大)

【会社データ】
本社=東京都中央区日本橋茅場町2―5―6 日本橋大江戸ビル8F
☎=03―6690―5852
設立=2001年4月
資本金=2500万円
従業員=18名
事業内容=バックアップ&リカバリ・セキュリティー・クラウドサービス・メンテナンス
http://www.bitis.co.jp

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