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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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ソルテック工業 (シリーズNo.1799)

シール・ラベル・フィルム加工機械のニッチトップ
使い易く故障の少ないシンプルな製品創りが定評



高塩竜太社長

 東北新幹線・那須塩原駅から車で20分。美しい赤松並木、桜並木を通り抜けると、シール・ラベル・フィルムの加工機械メーカー、ソルテック工業株式会社(高塩竜太社長)の本社・工場が見えてくる。ショールームも併設する同社には、全国から関連業界のユーザーが自社のシール・ラベル製品を携えて訪れ、実機を使ってカット・スリット等の加工を試し、その出来栄えに満足して即決で購入を決めていく例が多いという。
 そもそも同社の発祥は1972年。現社長の父君・高塩吉治氏が集団就職先の東京の職場で、シールを1枚1枚鋏で切り離す印刷職人の姿を見て、シールを自動切断する「オートカッター」の機構を着想し、故郷の那須塩原に戻って製品化に着手したことに始まる。


 程なく完成した軽量・コンパクトなシール印刷機用オートカッター機は各地の印刷会社の間で評判を呼び、翌年には高塩技研工業㈱を設立。本格的に製造を開始することになる。
 以来顧客の要望に応え続けて発明・開発した機械は、シールを巻き取るスリッターやシートカッターなど累計200種類以上に上る。それら全ての機械に共通して言えるのは、「使い易く故障の少ないシンプルな製品創り」と「故障しても簡単な部品交換で素人でも修理出来るメンテナンスフリー」の部品レイアウトだ
 こうした、使う人に優しい発明姿勢も評価されて吉治氏は、89年の科学技術庁長官賞、2001年の文部科学大臣賞の他、数々の発明賞を受賞している。
 その間、90年5月には販売会社としてのソルテック工業を設立。従来の量産機製造主流から、個々の顧客の特注に応えるオーダーメードに主軸を移していく。
 94年4月には、大学を卒業した長男の竜太氏が後継者候補として入社。様々な部署を経験した後、父親の発明魂を受け継いで、02年には連続回転・高速加工の「ロータリーダイカッター」、04年にはその発展形の人気機種「ロータリーアブソルダイカッター」の開発に携わる。

スムーズな事業承継で
長年のユーザーも安心

 昨年4月には、創業社長の吉治氏が会長職に就任するとともに、予定通り竜太氏が社長に就任。同時に、04年に生産工学部を卒業して入社し、開発と営業で腕を磨いていた次男の康孝氏が専務に就任した。加えて長女とその夫君も経営に参画しており、初代社長の意思を確実に受け継いだ3兄弟のトロイカ体制で、働く社員の安心のみならず、長年のユーザーにも盤石の安心感を提供している。
 竜太社長は意欲を語る。
「当社が蓄積してきた『素材を所定の形に切る、打ち抜くという技術』は、今やシール・ラベル以外の自動車部品やスマホ用液晶フィルムの製造工程にも導入されています。今後も『断らない姿勢』を貫き、カット工程の前後も手掛け、FA機器全体へと守備範囲を広げていきたい」

[会社データ]
本社=栃木県那須塩原市下田野532-166
℡0287-35-4048
設立=1990年5月
事業内容=シール・ラベル・フィルム加工機械販売
http://www.solutech.co.jp

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