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会社の流儀BLOG

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

豊ハイテック(シリーズNo.1343)

ジェイテクトグループの総合エンジニアリング企業
工作機械・自動車等最先端の開発に携わる喜びが原動力


植竹 伸二 社長

 女性社員が中心になってデザインしたという、カラフルな色使いと開放的な空間が印象的なオフィス環境。1960年4月設立のジェイテクトグループの総合エンジニアリング会社、豊ハイテック株式会社の中核的開発拠点、刈谷事業本社を訪れると、開発・設計会社には珍しい明るい雰囲気に驚かされる。エントランスには来訪者を歓迎するウェルカムボードが置かれ、近日中に受付ロボット「pepper」クンを導入予定だという。


 トヨタ自動車関連の工作機械メーカーとして世界に冠たる豊田工機(現・ジェイテクト)の設計部門会社として豊技研工業所の社名で設立された同社は、85年の豊技研への改称を経て、94年4月、FA関連ソフト会社・ハイテックシステムと合併、新社名・豊ハイテックに生まれ変わった。2006年、親会社の豊田工機と光洋精工が合併してジェイテクトに社名変更して以降は、親会社のみならずトヨタグループ全体、ひいては他の産業分野にも、長年の設計資産を供給していく使命を帯びた、ジェイテクトグループの中核企業として急成長を遂げている。
 その成長をさらに加速するため、昨年月同社代表に就任した植竹伸二社長は、1981年4月広島大学工学部大学院修了後豊田工機に入社。以来、エンジニアとして各種工作機械の設計で腕を振るってきたが、ジェイテクト・安形哲夫社長の直々の命を請けて同社社長を務める運びとなった。
 植竹社長が就任後先ず手掛けたのは、主要事業部門長との2カ月に1回の酒席での懇談と、320名に及ぶ社員個々との個別面談。個別面談では、刈谷事業本社のほか、東京・名古屋・大阪の各事業所に出向き、全社員との面談を終えるまでに3カ月を要したという。
「こうした親密なコミュニケーションを図ることで、社員が抱える仕事上の悩みやプライベートの出来事まで知ることが出来、今後の会社の一体感の醸成に繋げていこうと考えています」
 と、植竹社長はその意義深さを話している。
 冒頭に触れたオフィス環境のリニューアルも、同社社員が発案したもの。各所に配置している休憩スペースのテーブルや椅子も、その有志社員が家具量販店で選んで購入した遊び心溢れるデザインのものを設置、楽し気な空間に仕上がっている。また、CADディスプレイもセンターの仕切り版に取り付ける土台のないタイプを採用。デスクスペースを広々と使える工夫を施している。リラックスして仕事に取り組める環境が、良いアイデアを生み出す助けになると考えての斬新なリニューアルだ。

工作機械設計からシステム
構築まで、総合力が強み

 自動車部品製造用の工作機械設計とFAを中心としたソフトウェア開発を専門に手掛け、自動車産業と共に発展してきた同社は、現在では、工作機械に限らず生産設備全般の機械及び電気制御設計、専用金型設計、生産・購買管理などの基幹システム開発、海外向けの取扱説明書の翻訳や通訳など、グローバルに対応した統合生産システムを請け負える体制を整えている。
 植竹社長就任以来の組織改革で、①工作機械事業②プレス金型事業③ITシステム事業④メカトロシステム事業の主要4事業部門の総合力の結集を図る同社は、各事業部門で5カ年の中期経営計画を策定。「世界No.1の工作機械設計会社」「国内No.1の金型設計会社」「日本有数のシステム開発会社」「見える化で世界No.1」など、それぞれの部門で目指すべき姿を定め、その達成のため、パートナー会社とのネットワーク構築、事業範囲の拡大と新規ユーザーの獲得、新たなビジネスモデルの構築、ジェイテクトのインハウスシステム構築という新たな使命等に精力的に取り組んでいる。
 9社に上る3DCADメーカーの設計ツールを使いこなすことで、設計業務の受注機会損失を未然に防ぐ工作機械事業部門は、そのデジタルエンジニアリングにより、「やり直しゼロ」からさらに上の「一発合格」の達成を目指す。金型事業部門では、車のボデー外板を製造するための4.6㍍×2.1㍍の大型プレス金型の設計も担当。これは、数年先に市販される車の金型だ。ソフトウェア開発部門では、製造業向け各種システムのほか、金融・商社向けの基幹システム構築など大型案件を手掛け、富士通グループも取引先に名を連ねる。

万全の教育体制、充実の福利厚生で
新戦力の参加を大歓迎

「当社のエンジニア達は長い歴史に裏打ちされた、どこに出ても恥かしくない高い技術力を身に付けている。その客観的事実に自信を持ち、誇りを持ってほしい」
 と語る植竹社長は、新卒及び中途入社の新戦力の参加を大歓迎している。
 CAD実機での実習に始まり、その成果である部品の組立実習などで設計の本質を理解。ジェイテクトOBによる研修を経てOJT教教育に入る充実の研修体制は、グループ各社の技術者育成にも採用さるほど完成度の高いものだ。
 休日はトヨタカレンダーに従うが、年間121日。会員制プライベートリゾートホテル「エクシブ」を始め、全国66カ所の保養所が割安に使える他、サッカー、野球、テニスなど部活動も盛ん。充実の教育体制と福利厚生のもとエンジニア候補生を歓迎している。
    
【会社データ】
本社=東京都台東区柳橋1-11-11
☎=03-3861-7491
刈谷事業本社=愛知県知立市上重原町腰前1-2
☎=0566-81-8170
設立=1960年4月
資本金=3800万円
社員数=320名
売上高=35億円
事業内容=工作機械・電気制御・プレス金型設計、ソフトウェア開発、ドキュメント作成等
http://www.yutaka-ht.co.jp

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