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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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森下鉄工所(シリーズNo.1270)

板金・溶接・塗装・組立の一貫生産が強味
「JIT生産」等の導入で効率化図る

森下兼信 社長

「受注状況を一元管理することにより、1日分の作業量の多寡に応じて、残業の必要がある場合は当日の始業前に残業時間の指示を明確に出します」

 と、1日分の製品をその日の内に生産する「JIT(ジャストインタイム)生産」管理導入の効果を語るのは、日立製作所のお膝元、茨城県日立市に本社・工場を置く、株式会社森下鉄工所森下兼信社長だ。


 1953年8月、現社長の祖父が日立製作所を定年退職後、同工場の下請けとして開業した板金工場が始まりの同社。その後2代目の父君が70年7月に法人化し、2011年9月の3代目森下社長の就任に繋がる。
 その間、日立建機を主な顧客に、建設機械部品の板金・溶接・塗装・組立の一貫生産で実績を積み、顧客数を拡大。プレス専門の板金工場が多い中、溶接も塗装もできる一貫生産体制が強味になったという。
 国士舘大学法学部卒業後92年4月、同社に入社した森下社長は管理部門を中心に経験を積み、先代社長が病に倒れた10年前からは、社長代行として会社の仕組みづくり、財務体質の強化に本格的に取り組み始める。
 冒頭に述べた「JIT生産」の導入や、バーコード導入による工程進捗管理・生産性の数値化、QC活動の充実など、様々な改善施策で合理化を推進。また財務面ではメインバンクの協力による私募債を発行するなどの施策で、社長代行就任時、実は債務超過だった経営状態を3年前までに解消。今ではキャッシュフローを生み出し続ける好循環の体制を確立している。
「付加価値を生み出してくれているのは、あくまでも現場の社員たちです。私は仕組みを作るだけ。だから生み出したキャッシュフローは、適切な設備投資資金と内部留保を確保した残りを社員に還元しています」
 との森下社長の言葉通り、昨年度実績で夏・冬のほか、春・秋にも年4回の賞与を支給している。頑張った結果が給与に反映する。社員にとっても働き甲斐のある職場といえよう。

ファイバーレーザ加工機も導入
非鉄金属分野にも幅を広げる

 森下社長の発案で、工場の安全性・作業性の向上を図る設備投資にも余念がない同社は一方で、昨年度2kw・4kwの2機のファイバーレーザ加工機を購入、塗装工場を新設するなど、生産能力増強の設備投資も積極的に展開している。
 新たな加工機の導入により、ステンレスのほか、真鍮・アルミ・銅など非鉄金属の加工も可能になり、塗装工場の新設で生産能力も1・5倍に。同社では、現在10億円の売上高を15億円まで引き上げる計画だ。
 10年前から毎年普通科高校の新卒を採用し、今年度からはベトナム人技能実習生の受け入れを開始する同社。地域でも有力なモノづくり企業といえよう。

【会社データ】
本社工場=茨城県日立市若葉町1-7-1
☎=0294-22-8131
日立南太田工場=茨城県日立市石名坂町2-42-1

創業=1953年8月
資本金=4000万円
従業員数=53名
事業内容=発電機部品・建設機械部品等の製造
http://www.moritk.com

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