忍者ブログ
Home > 製造・設計・技術開発 > 株式会社 千石(第77回)

会社の流儀BLOG

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

株式会社 千石(第77回)

「アラジン」ブランドのストーブを核に
新市場・新規商品にも挑戦を続ける実力派企業

千石 唯司社長

 日本のあちこちで、それぞれの暮らしを暖めるその美しいブルーフレーム(青い炎)は、むらなく気化された灯油に酸素が十分に供給され、良好な燃焼状態であることを物語っている。ただそこにあるだけで不思議な存在感を放ち、味わい深い風情で佇んでいるのが石油ストーブ「アラジン ブルーフレーム」だ。 


 1930年代にイギリスのメーカーが開発。2002年に株式会社千石がOEM契約(他社ブランドの製品を製造すること)を締結し、2005年には販売会社を子会社化、自社ブランドでの生産を始めた。
 国内外の自社工場で作られた部品を集め、手作業で組み立てる。部品同士の相性は技術者の長年の経験で培った感覚で組み合わせなくてはならないという。
「持てる最高の技術を駆使して、手間を惜しまずものづくりを進めていくことを全社員が肝に銘じています」
 と話すのは千石唯司社長。開発から80年以上が経過しても、今なお愛され続けている理由がわかったような気がした。
 そんな同社は1953年に三洋電機の2次下請け工場として創業。一階が工場、二階が住居という小さな小さな始まりであった。そして1970年代には家庭用電化製品の製造を開始。現在では、大手家電メーカーのOEMという大きな軸に育て上げた。各種ストーブや石油ファンヒーター、オーブントースター、カセット式コンロ、給湯器等、数多くの家電製品や調理器具を製造し、国内で高いシェアを獲得している。
「下請けやOEMをやることにより力を付けられたのだと思います。大手メーカーの要求は非常に厳しいですから。そうして、製品の企画から開発・設計、金型製作、出荷まで自社内一貫で行える当社の強みを構築できました」(千石社長)
 もちろん常に順風満帆だったわけではない。苦しい時代もあった。「そんな時は先を見越して勇気を持って決断してきました。但し、リストラは一切行っておりません。暖かい器具を作っている会社が社員に対して温かくなくてどうするんですか」と冗談めかして笑うが、これが千石社長一番の誇りだという。
 今後はストーブを核に、新規商品・新市場でも「アラジン」ブランドの展開を進めていくという同社。昨秋には業界初の技術を採用した「アラジン グラファイト グリル&トースター」を発売。順調な売れ行きとともに、本社を構える兵庫県加西市のふるさと納税返礼品としても圧倒的な人気を誇っているという。
 社員を愛し、地元を愛する千石社長。この心優しき経営者に率いられた同社が世界に名をとどろかす日もそう遠くはなさそうだ。

【会社データ(問い合わせ先)】
本社=兵庫県加西市別所町395
☎=0790―44―1021
創業=1953年1月
資本金=9600万円
従業員数=279名
事業内容=アラジン石油ストーブ・ファンヒーター・電気ストーブ等の製造・販売、家電製品・調理器具のOEMメーカー及び住宅設備機器の部品製造
http://www.sengokujp.co.jp

拍手[0回]

PR
コメント
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード

『サンデー毎日』最新号絶賛発売中!

サンデー毎日 2017年09月03日号 [雑誌]

2017年9月3日号

新着記事

「スマホで見る」会社の流儀も配信中!

運営会社

株式会社エスコミュニケーション
編集タイアップ企画のパイオニアとして、頑張る日本の中小企業を応援しています。マスメディアでは報道されない各社の素顔と魅力をお届けします。
《掲載をご希望の場合はこちらまで》
s-comm@s-comm.co.jp

P R