忍者ブログ
Home > 製造・設計・技術開発 > 大日本アガ 株式会社(第44回)

会社の流儀BLOG

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

大日本アガ 株式会社(第44回)

変化を恐れず、挑戦を続ける
日本初のアセチレンガスメーカーが見つめる未来

鋤柄 喜彦 社長

 約2万7000社――。これは、日本国内で創業100年を超える企業の数だ。日本の企業数は約400万社とされるため、その割合は実に1%以下。愛知県名古屋市に本社を置く大日本アガ株式会社も、稀有な“100年企業”の1つだ。
 同社は1912年(明治45年)、古くは灯台の光源、現在では金属の切断や溶接、焼き入れなどに使用されているアセチレンガスのメーカーとして創業。以降、酸素や窒素、アルゴン、ヘリウムガスなど各種高圧ガスを様々な産業に供給し、愛知県の製造業を支え続けてきた。6代目経営者として老舗の同社を牽引する、鋤柄喜彦社長は話す。
「置かれた状況を把握し、即座に対策を講じる。企業が存続するには何が必要か常に考え、実践しています」
 昨今、代替ガスの普及によりアセチレンガスの生産量は減少傾向にある。それでも同社は、総合生産拠点と位置づける大府事業所の生産設備を一新し、ISO9001認証も取得。アセチレンガスの生産効率を飛躍的に高め、業界での地位を確固たるものにした。
 他にも、一般消費者向けにバルーンやスポーツカイトなどを販売するアンテナショップ「アゲイン」を開店。柔軟な発想で、新たな需要の開拓にも成功した。
 近年、注力している取り組みがBCM(事業継続マネジメント)だ。具体的には、将来の東海・東南海地震発生に備え、名古屋港にほど近い海抜0㍍地帯に位置する本社を大府事業所に移す準備を進めている。
 まず今年は、大府事業所内のプロパン設備の耐震補強工事に着手。新たに第三事務所の開設にも踏み切った。次に、事業所の屋根に37㌔㍗の太陽光パネルを設置。すでに売電にも取り組み始めている。
「慣れ親しんだ名古屋の地に思い入れはありますが、それよりも会社・社員の安全が第一。大府事業所は高台に立地し、万全の配送体制を完備している。災害など有事の際でも供給不全に陥ることなく、お客様を困らせません」(鋤柄社長)
 社会福祉協議会への寄付など、CSR活動にも注力する同社。大府市に防災協定締結を申請し、地域の防災拠点として900平米の建屋を住民に開放する計画もある。井戸水浄化装置や発電機も順次導入予定だ。
「次の100年も生き残れる体力をつけ、未来への橋渡し役を務めることが私の責任。お客様・仕入先・社員すべての満足を追求し、次代を担う人々が働きやすい環境の整備に努めていきたいですね」(鋤柄社長)
 M&Aなどで異業種に参入する考えもあるという同社。4月から始まった第104期の基本方針は「選ばれる会社」。経営目標は「自分を変える」。歴史・伝統にあぐらをかかず謙虚であり続け、変化を恐れない。その姿勢こそが“長寿”の秘訣と言えそうだ。 

【会社データ(問い合わせ先)】
本社=愛知県名古屋市港区大手町6―23
☎=052―651―1291
設立=1912年5月
資本金=1200万円
売上高=25億9000万円
社員数=77名(グループ含む)
事業内容=各種高圧ガス・付属機械器具製造販売、各種風船・スポーツカイト販売
http://www.agagas.co.jp

拍手[0回]

PR
コメント
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード

『サンデー毎日』最新号絶賛発売中!

サンデー毎日 2017年10月29日号 [雑誌]

2017年10月29日号

新着記事

「スマホで見る」会社の流儀も配信中!

運営会社

株式会社エスコミュニケーション
編集タイアップ企画のパイオニアとして、頑張る日本の中小企業を応援しています。マスメディアでは報道されない各社の素顔と魅力をお届けします。
《掲載をご希望の場合はこちらまで》
s-comm@s-comm.co.jp

P R