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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

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オーケーエム (シリーズNo.1716)

顧客の要望に「独創的な技術」で応える
特殊バルブの〝グローバルニッチトップ〟企業



村井 米男 社長


 近江商人ゆかりの地、日野町(滋賀県蒲生郡)に本社を置く株式会社オーケーエムは、創業117年の歴史を刻む。木挽鋸の製造業でスタートした同社は戦後、自動鋸の台頭によるニーズの激減を機に、大量生産かつ用途が多岐にわたるバルブの発展性に着目。戦後復興の槌音高い1952年にメーカーとして新規参入を図った。
「バルブの産地・彦根では当時、数十社もの競合がひしめき、自社のブランドで勝負するのは相当苦労したと聞きます。実績のない後発メーカーが信頼を得るのは大きな困難を伴いました」


 と話す村井米男社長は、今の本社工場が開設された70年に同社へ入社。今までにはなかったものを創ろうという強い開拓者精神がみなぎる社内環境で、数多くの技術開発を共にしてきた。
 同社は競争相手のいない分野で強みを発揮すべく、ニッチな製品の開発に着手。規格品のバルブでは対応できないスラリー(泥漿)や特殊な流体制御の技術開発に携わり、国内や海外の様々な顧客ニーズに応えた
77年に開発したバタフライバルブは、80年代に入ると電子制御が加わり更に高性能化。同社の開発が後の標準商品となる数々のエポックを築いた
「お客様のご要望によって新しい技術は生まれる。古い歴史を持つバルブは、時代の流れに応じて今なお新しいものに進化しています。お客様と一体になり、独創的な技術が反映されたバルブを開発できることが当社の大きな強みです」(村井社長)
 同社は、国際的な船舶排出ガスの環境規制強化の流れを受け、規制対応バルブを国内外の舶用エンジンメーカーと共同開発した。その需要増に対応するため、今年4月、専用工場を滋賀県東近江市に開設。同バルブの市場で世界トップを走る供給体制を確立しようとしている。

近江を制す者
世界を制する


 同社は、一昨年末に経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定され、また昨年は滋賀県より「ワーク・ライフ・バランス推進企業」として認定された。更にこの6月、中小企業庁より「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定された。そして現在、同社は業界でもいち早くSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいる
「近江商人『三方良し』の精神で、地域と共に発展し、永続的に事業を続けられる良い会社になっていきたい」
 と話す村井社長は、開発拠点は創業の地である滋賀県に置き、成長エンジンとして今後の中国や東南アジアでの市場を見据える。
 同社は来年、JR沿線に研究施設を新設し、産官学との連携を深め、技術力を高め、次代を見据えた事業展開を探る。
「お客様に喜ばれる商品創りを目指し、独創的な発想であらゆる可能性に挑戦する。社会に貢献しながら、一人ひとりが目標をもって輝く企業でありたい」
と村井社長は語る。


【会社データ】
本社=滋賀県蒲生郡日野町大谷446-1
☎=0748-52-2131
創立=1902年1月
資本金=4億9966万円
従業員数=230名
売上高=77億円
事業内容=造船用、工業用、建築用など流体制御バルブの開発・製造・販売
http://www.okm-net.jp

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