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会社の流儀BLOG

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

Y・K・N(シリーズNo.1204)

創業から5年で念願の新社屋取得
急成長を遂げる店舗改装のスペシャリスト

法月 嗣朗 社長

 いつでも好きな時間に買い物つでも好きな時間に買い物や食事ができる……そんな深夜帯まで営業しているスーパー、飲食店がこの10年急激に増加している。私たちのライフスタイルの多様化や労働環境の変化により、その需要は多くの人に認められ、今やなくてはならない、暮らしに溶け込んだ商業施設の一つと言えるだろう。
 そうした店舗を利用する中で「昨日も来たけれど、いつの間にか綺麗になっている」という経験は無いだろうか。実は影の立役者が存在する。深夜の作業をいとわない建設会社の人々だ。


 店舗の営業になるべく影響を及ぼすことなく新たな装いを整える、という業態はまさに現代の私たちの暮らしが生んだ需要と言える。
「通常の夜間工事は、22時から翌朝7時頃までですが、店舗の改装は短時間での作業が必須で、稀に深夜2時から始めて6時には完全に撤収というような現場もあります。そうしたお客様のニーズを積極的に汲み取り、信用を積み重ねて来ました」
 そう語るのはY・K・N株式会社法月嗣朗社長。同社は深夜帯の改修工事を得意とする建設会社で、創業5年目にして、現在まで無借金経営で、今年9月には自社の新社屋を取得するなど急成長を遂げている。
 その秘訣は業界における法月社長への信頼の厚さだ。創業以前より数えると業界歴は45年。そのスピーディーな仕事ぶりは起業以前より評判を呼び「法月に任せれば、どんな工事でも期限までに終わらせてくれる」と期待を寄せられることも多く、長年の付き合いがある企業から次々に仕事が舞い込んでくるのだという。
 そこに名を連ねるのは㈱イトーヨーカ堂、㈱ライフコーポレーション、㈱すかいらーく、㈱ドン・キホーテなど誰もが知る全国展開の大手企業の面々だ。
 他社と競合した際、受注率が7割を超えるというのも、改装前後の図面があれば、すぐに見積りが出来るという実績の積み重ねや、ミス無く迅速な工事が可能な技術力の高さに裏打ちされた確率だろう。
 さらに、2012年には品質マネジメントシステムISO9001:2008、並びに環境マネジメントシステムISO14001:2004を取得。顧客満足度の向上や、環境への配慮にも技術の練磨と共に日々邁進している。

建設不況も乗り越えて
技術者への待遇も手厚く

 創業の経緯は、予期せぬ不運にあった。現在の同社の下地となったのは、かつて東証2部にも上場していた、とある建設会社のリニューアル部門。
 その建設会社が倒産の憂き目にあった際に、部署ごと他社に転籍するも、時はリーマンショック真っ只中の2009年。転籍先の会社から人員削減の要請を受けたが、その社員たちを守るために、一肌脱いだのが、当時の部門責任者であった法月社長だ。自ら資本を出資し、立ち上げ当時に志を同じくした約30名の社員と共に、建設不況の中でも業績を伸ばしてきた。
 所属する技術者は増え続け、現在約40名。建設業の中でも引き受け手が少ない分野であるだけに、職員の待遇面には力を入れている。休日手当や深夜手当はもちろんのこと、新卒採用者の初任給やボーナスは大手ゼネコンにも引けを取らないというから驚きだ。
 また工期が短い現場も多いため、終わればまとまった休みもとれると、現場スタッフからも好評だ。
「他が出来ない仕事をやるからこそ、技術者1人当たりの施工高と利益率は、大手ゼネコンにも負けていません。それを、今までついて来てくれた社員に還元しています」(法月社長)

新社屋取得
心機一転、快進撃は続く

 今年9月に完成した新社屋だが、購入する際も紆余曲折があったという。
 元々、移転前と同じ品川区内で物件を探していたが、良い土地を見つけた際には、売主が先に親戚に売却してしまったり、購入を予定していたビルが先に買われてしまったりと、約1年様々な物件を見たそうだ。
 そんな時に、元々個人医院であった現社屋に巡り合う。JR西大井駅からも徒歩5分という立地と約150㎡という広さが気に入り、廃業を決めていたその医師から購入を決めたという。現在は内装の改修も終わり、社内には大きな会議室も新設され、より仕事がしやすい環境が整った。
 主力である店舗の改装の他に、現在順調に売上を伸ばしているのが、自治体からの新築工事の入札案件だ。品川区内で着々と実績を重ねており、今年12月には入札資格Aランク、という20億円規模の公共工事を受注できる格付けを認められる予定だという。
 実際、過去には学校の立替えなどの大規模な公共工事の実績のある社員も在籍しており、今後も官庁や公共の仕事も、地域に貢献する意味も含めて積極的に受注していきたい構えだ。
「また現在、改修:新築の割合は8対2程ですが、近い将来には5対5まで、持って行きたいですね」と語る法月社長の目は、すでに会社の未来を見据えている。今後は、地図に残る同社の仕事も増えていくだろう。
 積極的に人材の採用も行っており、毎年新卒・経験者合わせて3~4名を採用。今後も若手技術者の育成に努め、業容を拡大していく方針だ。
 法月社長の長男も、次期後継者として同社に入社しており、今年1月には取締役に就任。設備工事関係を統括する担当者として手腕を振るっているという。
 スーパーなどの大規模改修において、その工期とコストではどこにも負けない、と力強く語る法月社長。来年5月の決算では年間総売上高は66億円を見込んでいるという。
 クライアント、地域、そして私たちの暮らしのニーズに応え、成長を続けてきた同社。その快進撃はこれからも留まることを知らない。  

【会社データ】
本社=東京都品川区二葉4―17―10
☎=03―3782―6912
設立=2009年10月
資本金=3500万円
売上高=66億円(2016年5月期見込み)
従業員数=44名
事業内容=一般土木建築工事の設計・施工、店舗及び事務所のリニューアル工事
http://www.ykn-kk.co.jp

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