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毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

菱木運送(シリーズNo.1542)

積極的な「法令順守」で、働き方改革
次世代へ〝労働問題〟解決に取り組む運送会社


菱木 博一 社長
  

 国土交通省はこの5月、トラックなど自動車運転事業者に対する行政処分を厳しくする。過労運転につながる違反への抑止力を高め、健全な職場環境の構築を促す狙いだ。
 長時間労働、交通事故、労災、ドライバー不足など、すべての運送会社が抱える、避けては通れない労働問題。大型車を中心に41台保有し、ペットフード、食品などの輸送に携わる創業47年の菱木運送株式会社は、かねてから問題解決に向け、高い意識で取り組んできた。
「今でこそ『過労』は大きく取り上げられていますが、10年前はまだ表面化していませんでした。この度の法令改正は、業界全体にとって大きな課題ですが、将来にわたって解決すべき問題でもあります」
 と語るのは、2代目代表の菱木博一社長。17年前の就任時から、菱木社長は法令遵守を重視してきた。
「ペナルティがあるから、ではなく、根本の問題である『過労』を回避する目的で法令を守ること。労働環境を適正化すれば、社員に過度な負担がかからず、事故は起こりにくくなる。事業の拡大よりも、まずコンプライアンスを、と考えました」(菱木社長)


 同社は、デジタルタコグラフ(自動車に搭載する運行記録計器)に、法令を守るための表示機能を搭載した独自のシステムを開発。その後、改良を重ね、昨年11月に発売された『運転時計』には、リアルタイムで更新されていく運行状況をドライバー自身と管理者(事務所)が同時に共有できる機能が搭載されている。
「運行を終えた後の〝結果管理〟では、未然に事故を防げない。『運転時計』は、状況がリアルタイムに〝見える〟ことで、同時進行で事故を防ぎます。併せて、労働時間やスケジュール、運行状況など、細部に渡る管理業務をサポートすることで、結果的に業務の効率が上がります」(菱木社長)
 同社ではこのシステムを導入後、事故数が8%まで減少。その事例はトラック輸送を主とした全国の運送業界に紹介され、大きな反響を呼んだ。勤務履歴がありのまま残る『運転時計』は、法令遵守の透明化に繋がり、守りにくい法令を守れる形にする解決手段として、徐々に理解が進んでいる。

次世代の運送業界へ
『運転時計』の普及を

 菱木社長は、日本大学理工学部を卒業後、経営を学ぶ教育機関を経て、大手運送会社で実務経験を積む。先代の急逝に伴い、同社社長に就任した菱木社長は、就任早々から暖めていた法令をプログラム化する『運転時計』の構想の実現に着手。10年以上の歳月をかけて成長してきた『運転時計』は、その途上で高齢者雇用促進の厚生労働大臣賞も受賞。この秋には廉価なスマホ版もリリースする予定だ。
「運送業界が抱える問題をこのままにしておけない。次世代にこの『運転時計』を通じたソリューションを継いでいきたい」
 と、菱木社長は語る。

【会社データ】
八街営業所=千葉県八街市八街い 27―3
☎=043―443―5250
創業=1971年1月
資本金=2000万円
従業員数=56名
事業内容=一般貨物自動車運送事業、貨物運送取扱業、倉庫業
http://www.hishiki-unso.co.jp

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