忍者ブログ
Home > 商社・販売・物流・アウトソーシング > 三京アムコ(シリーズNo.1327)

会社の流儀BLOG

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

三京アムコ(シリーズNo.1327)

生産現場の〝あったらいいな〞を形にする会社
「個客」第一主義でオンリーワンを目指す!


榊原 輝雄 社長

 トヨタグループの主要企業が挙って本社・工場を構える愛知県刈谷市。この日本有数の自動車工業都市から世界に発信する〝ジャスト・イン・タイムのモノづくりに、無くてはならない企業がある。トヨタ生産方式で用いられる「かんばんケース」をはじめ、工場や事務所向けに多彩なアイテムを提供する三京アムコ株式会社だ。
「お客様の困り事を改善し、ご要望を形にするのが私たちの仕事。オーダーメード的に最適な形状・材質の製品を提案し、お客様に付加価値を提供しています」


 と話すのは、榊原輝雄社長。関連会社で製造業務も行う自社の存在を「メーカー機能を持つ商社」と評す。
 1980年の創業からプラスチックやゴム、金属の加工品を中心に、クライアントの現場ニーズに合わせて設備や消耗品まで商品ラインナップを拡張してきた同社。代表的製品である「かんばんケース」や需要の大きいラベル類など、「伝える」「運ぶ」「造る」「素材」をテーマとする取扱製品は、どれも現場で〝なくては困る製品ばかりだ。
 また、「かんばんケース」を車検証入れや平板マットにリサイクルするなど、環境への配慮や省エネにも貢献。弛まぬ創意工夫で「打てば響く、仕事に便利な道具箱」として工場業務をサポートしている。
「時代と共に求められる商品は変わります。お客様にとって〝オンリーワンの存在であり続けるためには試行錯誤の繰り返しが不可欠です」(榊原社長)
 高い製品力と、経験豊富な営業社員による秀でた提案力、受注から納品までのワンストップのサービスによって、生産現場からの評価と信頼を揺るぎないものにしている同社。9割以上が上場会社という〝超一流のクライアントが、その実力の高さを物語っている。 現在、刈谷市の本社を起点に豊橋市、県外では福岡県(宮若市)と宮城県(仙台市・大崎市)に拠点を構え、各地の仕入先とも連携しながら工場の業務効率化や安心・安全をサポート。榊原社長は常々、社員に『「ありがとう」と言われる製品をお届けしなさい』と話している。「良い製品」を「良いクライアント」に届ける同社のポリシーだ。
「ミスをせず、約束を守り、理屈に適った仕事が当社の信念。約束の時間に遅れそうな場合は必ず連絡を入れること。当たり前のことですが、怠れば会社や社員だけでなく製品までも悪い印象を持たれてしまいます」
 と話す榊原社長。クライアントを「顧客」ではなく「個客」と考え、一つひとつの仕事に誠実かつスピーディーな対応を徹底させている。挨拶はもちろん、「電話は必ず2コールまでに取る」など継続的な社員教育で、もう一つの強みである「良い社員」を育てている。

野球で人・チームを育成
道徳教育と社会貢献にも

 そして、人材の確保と教育に大きな役割を果たしているのが軟式野球部の存在である。全三河大会で昨年、今年と2連覇を果たすなど、地元では屈指の強豪として名を馳せる。監督を務めるのは榊原社長だ。
「チームが強くなるに連れ、愛知大学リーグの一部などから優秀な選手を推薦して頂けるようになりました。中には、野球がやりたくて入社してくる社員もいます。野球部も、会社も『人』が全て。選手(社員)のモチベーションを高め、良い人材を育成することが監督としての私の役割です」
 と話す榊原社長は創部から12年以上を経て、部員一人ひとりが選手としても、社員としても成長する姿に目を細める。年間40~50試合を行う野球への取り組み方は単に福利厚生の一環ではなく真剣勝負そのものだ。
 また、「大成した野球選手には貧困など幼少期から苦労したが、それをバネに努力した人が多い」と分析する榊原社長は、野球を通じた人間教育への指導方針を、次のように語る。
「ピンチやチャンスで動揺しない強い精神力が大事。そのために選手には苦しく辛い事を経験させて、それを乗り越えさせる指導をしています。そして、ミスをしたらその場で注意する。悪いところはすぐ直す。これはトヨタの現場主義にも通ずる人材育成や現場改善の基本です。直接注意するのは『善意』、陰口は『悪意』。選手には、『陰口は絶対に言うな』『注意されても下を向くな』と指導しています。監督やコーチはマネージメント、人材育成、社員教育に徹し、技術的な事は選手同士で研究し、努力し、お互いに注意し合いながら高めるのが方針です」    
 現在、アスリートセミナーを開いて体育会系の新卒採用に力を入れるほか、今年2月からNPO法人ドラゴンズベースボールアカデミーに協賛し、社会貢献の一環としても野球に注力。また、交通安全立哨など、地域活動にも全社を挙げて取り組んでいる。


営業のトップが社長になる
次の経営陣・商品を育成

 一族経営ではなく「お客様の事を一番良くわかっている」という理由から「営業のトップが社長を務める」という同社。就任してから今年で10年が経過した榊原社長は、その意思を継ぐ、次のリーダーを育てている最中だ。オーナー一族ではなく、一般の社員でも社長になれるということは大きな魅力の一つである。
 また、適性と能力を基準とする公正・公平な社員への評価や、「やりたい人・なりたい人」にどんどん職務を任せることが同社の基本方針である。全社員が経営者意識を持って仕事に向き合う風土が根付き、人と会社が育つ環境へと繋がっている。礼儀作法を重んじる教育は相手を思う「気遣い」を大切にし、人間関係や社会秩序の維持に努めている。
 さらに、スポーツを推進する目的も、人間関係の構築と醸成によって社員一人ひとりが成長するため。野球を通じて人と組織が育ち、チームワークを高める同社は、商売もスポーツも小さな会社が大きなライバル会社を倒すという醍醐味をモチベーションに、新しい製品の開発と次世代を担う人材の育成に力を注いでいる。  

【会社データ】
本社=愛知県刈谷市一ツ木町7―1―3
☎=0566―24―2211
創業=1980年8月
資本金=1000万円
社員数=70名
売上高=約37億円
事業内容=プラスチック・ゴム・金属製加工品等卸など
http://www.amuko.co.jp

拍手[0回]

PR
コメント
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード

『サンデー毎日』最新号絶賛発売中!

サンデー毎日 2017年07月02日号[雑誌]

2017年07月02日号

新着記事

「スマホで見る」会社の流儀も配信中!

運営会社

株式会社エスコミュニケーション
編集タイアップ企画のパイオニアとして、頑張る日本の中小企業を応援しています。マスメディアでは報道されない各社の素顔と魅力をお届けします。
《掲載をご希望の場合はこちらまで》
s-comm@s-comm.co.jp

P R