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会社の流儀BLOG

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

全国育児介護福祉協議会(シリーズNo.1055)

公的介護保険の不足を補う
「仲間」の支え合い事業を展開!

石黒 正道 代表理事

早川 一美 専務

 2015年4月に控える公的介護保険制度の6度目の改正。公的介護保険は2000年の開始当初、40歳以上が全国平均で保険料2911円を負担し、要介護状態になった場合に介護支援を行うための制度であった。しかし、高齢者の増加とともに3年ごとに介護保険法が改正され、そのたびに国民の負担は増加の一途をたどってきた。
「ちなみに、介護保険料は前回の12年の改正で4972円と当初の約1・7倍になり、来年の改正ではさらなる上昇が見込まれている。他方、在宅介護を基本とする公的介護保険のサービスは、リハビリやデイサービス、訪問介護などはケアプランに基づき限度額まで提供される仕組みなので、利用者の希望にそぐわない制限もある。地域によって異なりますが、同居家族がいる場合にはさらに提供制限もあります。トイレや玄関など、家族との共有部分ではサービスを利用できないのがその例です」 こう説明するのは、一般社団法人全国育児介護福祉協議会(ぜんしきょう)の石黒正道代表理事だ。 
 同法人の起源は約30年前。1985年、「介護が必要になっても安心した生活を送りたい」との声を受け、故早川一男会長と菱実副会長が「絶対的相互扶助」を理念にした〝介護の支え合い〟事業を発足した。公的介護保険制度開始15年前から現在に至るまで、21世紀の超高齢社会が引き起こす介護悲劇を互いに支え合う力で解決しようと情熱を注いできた。そして08年12月、公益法人法改正に伴い、新たに少子問題の解決にも取り組むべく再スタートを切った。


生活の質を守る支え合い
「介護の時間サービス」 


 会者を〝仲間〟と呼んでいる。他人の気持ちを思いやり、尊重する人々が集っているためだ。
 そんな仲間の生活向上を図る福利厚生は〝ベビー&ケア〟と呼ばれ、仲間は自分に合ったコースを選択できる。中心となっている「シニアNo.2」コースの中で評判なのが、同法人独自の介護支援サービス「介護の時間サービス」だ。
 最大の特長は、将来介護が必要になった際に公的介護保険では不十分な介護サービスを、「介護の時間サービス」という現物給付で一生涯受けられること。要介護度によって時間は異なるが、公的介護保険のプラスアルファとなるサービスを提供することで、介護される側も介護する家族も肉体的・精神的・経済的負担を軽減できる。仲間が介護を必要とした際に、その生活の質を守るために考案されたサービスだ。
「例えば要介護4の方なら毎月100時間まで介護支援を受けることができます。公的介護保険では制限されるご家族の分も含めた食事の支度や、トイレや玄関などの掃除、洗濯などをサポートします。介護生活を経験して初めてわかる、介護する側もされる側も感じる〝困った〟を、支え合う力で解決できるのが介護の時間サービスです」
 と、石黒代表理事は話す。 現在仲間の数は約2万人。そのうち約200人が「介護の時間サービス」を利用している。近年深刻化しつつある介護離職や介護自殺、虐待などの諸問題を解決する役割も期待されている。
 介護を必要としない場合でも、仲間は日常の生活向上のためのサービスを利用できる。その1つが、同法人の直営保養施設を優待料金で利用できる特典だ。山梨県甲州市の「塩山荘」、神奈川県湯河原町の「湯河原荘」、長崎県雲仙市の「雲仙荘」を1泊2食付き・税込み5500円から利用できる。いずれも癒しの温泉と豪華な懐石料理が自慢。仲間の紹介があれば、一般の人も利用可能だ。


介護予防や生活向上も
利他の気持ちを広げたい


 また、全国2000カ所のホテルやレンタカーの割引、育児や介護のために利用できるサービスの割引など、生活を楽しむための福利厚生サービスも充実。介護の備えに役立つ情報誌も届けられる。さらに、介護を受けずに死亡した仲間には既定の死亡弔慰金が支給されるなど、サービスの領域は介護の支え合いだけにとどまらない。
「これからは女性の感性をもっと取り入れ、超高齢社会の根本解決をはかる少子化問題にも具体的に取り組みたい。そのために子育て世代をサポートする育児支援事業にも力を注ぎます」
 と早川会長の息女である早川一美専務は力を込める。
 今年6月、創業者の早川会長が逝去。同法人は大きな転換期を迎えたが、「他人の幸せが自分の至福」という早川会長の利他の精神は、全国の仲間達にもしっかりと継承されている。
「早川会長には生前描いていた夢がありました。介護負担を軽減し、人の尊厳を守るために介護ロボットを活用した全自動介護施設の建設。若者と高齢者が積極的に交流し、先人の知恵や技術の継承を促す『ヤング・シニアタウン』の創立などがそうです。早川会長の夢を受け継ぎ、これらの〝愛とロマンの福祉事業〟を実現させるために努力を続けていくことが私達の使命です」(石黒代表理事)
 柔軟性の高い民間組織として、社会福祉のあり方を追求し続ける同法人。今後の活躍に、ますます期待が高まる。

【法人データ】

本部=東京都新宿区西新宿6―16―6 タツミビル9F

 =0120―500―302

静岡支社=静岡県静岡市葵区西門町2―7 スズビル301

☎=054―205―8175

名古屋中部支社=愛知県名古屋市中村区名駅4―2―28 名古屋第二埼玉ビル8F

☎=052―485―9241

関西支社=大阪府大阪市北区梅田1―3―1―500号 大阪駅前第一ビル5F

☎=06―6442―7095

中四国支社=広島県広島市東区二葉の里1―1―72 技工団ビル5F

☎=082―568―2506

九州支社=福岡県福岡市博多区博多駅前2―11―6 第2大西ビル7F

☎=092―477―8877

長崎支社=長崎県諫早市宇都町5―30 向井不動産ビル2F

☎=0957―49―9328

設立=2008年12月

従業員数=135名

事業内容=高齢者・乳幼児・青少年に向けた非営利福祉サービスの提供

http://www.zenshikyo.com

拍手[4回]

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コメント
1.無題 山本たつやさん (2014/10/16 19:09)

記事を拝読いたしました。
より、支え合いの輪が広がることを願っている次第です。温泉もいいね!

2.無題 三宅隆利さん (2014/11/02 07:14)

社会に認知されるまで大変なんでしょうね。
助け合いとか非営利の事業は、誹謗中傷を受けやすいですからね。
信念をもって正しいことをしていれば必ず認知されますよ。

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