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会社の流儀BLOG

毎日新聞出版『サンデー毎日』で連載中の「会社の流儀」がWeb版で登場。中堅・中小企業の隠れた素顔や取り組みを紹介します。

富士フレーバー(シリーズNo.1463)

害虫防除の「エコモン事業」を世界に発信
JTグループの研究開発型メーカー


粂内 健男 社長

 JTグループのたばこ香料などの研究開発・製造・販売からスタートして46年の歴史を刻んできた富士フレーバー株式会社が、近年、「エコモン事業」の研究開発・販売を加速させている。
「エコモン」とは、『エコ』ロジーとフェロ『モン』を組み合わせた造語で、食の安心・安全を守る害虫防除のためのモニタリング用フェロモントラップ事業の総称だ。
 この事業は、世界中に広く分布し貯蔵食品害虫として知られる「タバコシバンムシ」の性フェロモン「セリコルニン」の発見に始まる。これを化学的に合成し、1982年、「タバコシバンムシ」のモニタリング用フェロモントラップ「セリコ」という商標で発売した。
 一般に害虫防除というと薬剤を使った駆除を思い浮かべるが、同社の考え方は異なる。薬剤の使用を最小限に抑え、「最適な時に、最適な場所に、最適な方法で」害虫防除を実施するための手法としてモニタリングの実施を提案しているのだ。


 害虫は強い繁殖力を持っており、わずかな餌でも短期間に何百倍にも増殖する。このため、害虫が発生してから防除を行う従来の管理方法では手遅れになることが多いが、同社のモニタリング手法を導入することで異常発生を早期に発見でき、被害拡大を阻止できる。また、継続的にモニタリングを実施することで、害虫の動態や被害状況などを科学的に予測し、実施した防除対策の効果を数字で評価出来るようになる。
 近年、1匹の虫の混入で全製造ラインの停止や、全商品の店頭からの撤去というニュースを目にすることが多いが、モニタリングの実施で集めたデータを活用することで、被害を最小限に食い止められるのだ。
 同社のモニタリングデータが科学的根拠を持つのは、対象とする種類の害虫のみを強力に誘引する独自に化学合成したフェロモンと、対象害虫の生態に合わせたトラップの形状との組み合わせにより、害虫が生息していれば必ず捕獲できるという確実性を持つからだ。
 フェロモンは昆虫ごとに異なるが、同社では「タバコシバンムシ」の他にも数々の害虫のフェロモン合成に成功。それらのフェロモンを用いた製品数は既に41種類に及ぶ。これまで積極的にPRしてこなかったにも拘らず、同社のモニタリング手法は徐々に浸透し、現在では世界100カ国以上に輸出され、農業・食品・医薬品・倉庫業界やゴルフ場など、幅広い業界で利用されるに至っている。

「フェロモントラップ」で
グローバルスタンダードに

「JTグループの一員として、これまで黒衣の存在でいましたが、世界に必要とされるフェロモントラップの国内唯一のメーカーとして、今後はこの分野でグローバルスタンダードの地位を目指していきたい」
 と、粂内健男社長。同社では、世界に雄飛する気概ある若者は大歓迎だ。

【会社データ】
本社=東京都羽村市緑ヶ丘3―5―8
☎️=042―554―1201
設立=1971年5月
資本金=1億9600万円
社員数=125名
事業内容=食品・農産物の害虫モニタリング用フェロモントラップ開発・製造・販売、たばこ用香料等
http://www.fjf.co.jp/jp/

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